1980年に創業した、スイスの高級腕時計ブランド「ウブロ」。18Kゴールドのケースにラバーのベルトという異素材を組み合わせたデザインが、業界に衝撃を与えた。
2005年発表した「ビッグ・バン」コレクションは、今でも多くのファンから愛されている。新品では100万円以上の値が付くものがほとんどだが、二次流通市場ではどうだろうか?
今回はオークファンプロPlusを使って、ヤフーオークションで2025年4月中に取り引きされたウブロの商品(最低金額1万5,000円以上)を価格順にランキング化。最も高額で取引されたモデルと、その特徴を解説する。
2025年4月中に1万5,000円以上で取引されたウブロの商品は合計48点。平均取引価格は26万71円だった。
中でも高額取引価格を記録したモデルは次の3本。「ウブロ メンズ ビッグバン ゴールド セラミック 301.PB.131.RX K18RG 箱保 クロノグラフ 裏スケ 自動巻き」(163万6,364円)と「ウブロ ビッグバン ウニコ ホワイトインブラック 411.CI.2010.LR.JPN16 日本限定 クロノグラフ」(104万3,300円)、そして「ウブロ 311.SE.2010.RW.1104.JSM12 ビッグバン アエロバン クロノグラフ ダイヤベゼル 自動巻き」(103万4,990円)だ。なお、ここで取り上げている商品名は基本的に出品時の表記に沿っている。
取引価格上位の3本は全てブランドを代表するコレクション「ビッグ・バン」。中でも高値を記録した「ウブロ メンズ ビッグバン ゴールド セラミック 301.PB.131.RX K18RG 箱保 クロノグラフ 裏スケ 自動巻き」とはどんなモデルなのだろうか? 時計ジャーナリストの渋谷康人氏に解説してもらった。
「ウブロの代表作『ビッグ・バン』コレクションの中でも、一際目を引くラグジュアリーさとスポーティーさを両立したモデルが『ビッグ・バン ゴールド セラミック 301.PB.131.RX』。ブランドコンセプトである『The Art of Fusion(異なる素材の融合)』を体現したこのモデルについて、その特徴、詳細スペック、市場での評価を解説する。」
「セレブウォッチとして1980年に創立されたウブロ。
知る人ぞ知るこのブランドが世界中で爆発的な人気になったのは2005年。創業者から経営を引き継いだ時計業界の伝説的経営者・ジャン-クロード・ビバー氏が『アート・オブ・フュージョン(融合の芸術)』というコンセプトのもと、ゴールドやセラミック、カーボンなど異素材を大胆に組み合わせた創立25周年を記念した新コレクション、ビッグ・バンから。
その中でも301.PB.131.RXは、ウブロ独自開発の高機能ゴールド素材『18Kキングゴールド』製ケースと、傷に強く美しい光沢を放つブラックセラミックのベゼル、格子状の模様が印象的なカーボンファイバー製の文字盤、ラバーストラップの組み合わせ。高級感とスポーティーさ、そして革新性を見事に融合させた、まさにウブロを象徴するモデルのひとつ。
今年(2025年)はビッグ・バン誕生20周年で記念モデルも登場したので注目度も高い。新品時の価格が400万円を超えていたことを考慮すると、中古価格は妥当と言っていいだろう。」
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