日本製鉄は6月30日、同社の子会社である日鉄神鋼シャーリングと富士鉄鋼センターが、10月1日をもって合併することに基本合意したと発表した。日鉄神鋼シャーリングが富士鉄鋼センターを吸収合併する形となる。
合併の概要
今回の合併は、需要変動に対応できる経営基盤のさらなる強化と、日本製鉄の厚板製造拠点である東日本製鉄所君津地区および九州製鉄所大分地区との一体的な運営体制の強化を目的としている。
両社はこれまで、それぞれの現場で技能やノウハウを蓄積してきた。合併によりこれらを融合させ、加工能力の最適配置や生産の効率化を進めることで、高品質かつ安定的な製品供給体制の確立を目指す。
また、建設業界で進む人手不足や熟練技術者の高齢化といった課題にも対応し、より持続可能なものづくり体制の構築にもつなげていくとしている。
合併後の存続会社は日鉄神鋼シャーリングとし、社名もそのまま維持される。両社は万全の体制を整え、新会社が一層高い機能を発揮し、顧客に貢献できるよう努めるとしている。
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