オリエントスターの「M45 F7 メカニカルムーンフェイズ」は、名前の通りムーンフェイズを搭載したメカニカル(機械式)の腕時計だ。限定モデルを含めると、オリエントスターのWebサイトにはダイヤルカラーやバンドの違いで複数モデルの記載があるが、ここではレギュラーモデルの「RK-AY0101S」を取り上げた。
価格は21万7,800円で発売中だ。

RK-AY0101Sの外観は、シルバーのステンレススチールケースに、柔らかですっきりとしたアイボリー系の文字板、1時~12時までフルのローマンインデックス、曲線を強調したような雰囲気のあるリーフ針(時分針)、そして本ワニ皮革バンドと、クラシカルな出で立ちだ。

加えて、文字板の12時位置のパワーリザーブインジケーター、6時位置のムーンフェイズ、9時位置のオープンワーク(オープンハート)も、クラシカルな印象を後押ししている。良い意味で「詰め込んだ」という表現が似合う。好みが分かれそうではあるが、こういうテイストの時計が好きな人には、まさにドストライクではないだろうか。

実際のところ、ムーンフェイズとオープンワーク(からのぞく機械式ムーブメントとその動き)は装飾的な意味合いが強いのだが、眺めているだけで満たされる。一方で12時位置のパワーリザーブインジケーターはとても実用的。筆者個人としては、機械式の腕時計にはパワーリザーブインジケーターがぜひ欲しい。

また、時分針のブルー、ムーンフェイズのイエロー、オープンワークからのぞく機械式ムーブメントの薄いパープルなど、ダイヤル上でほどよい差し色としてアクセントになっており、造形と合わせて深みを与えている。

ケース素材はステンレススチールで、耐食性が高くサビに強いSUS316Lというもの。ケースサイズは横径41mm×縦径49mm×厚さ13.8mmと標準的だが、ムーンフェイズなどギミックのある機械式時計ということで少し厚みがある。袖口に余裕のあるシャツだと収まりが良いだろう。
重さは85gと軽い部類だ。

風防の両球面サファイアクリスタルには、光の反射を99%以上おさえるという「SARコーティング(Super Anti-Reflective coating)」を加工。透明感が高く、視認性も良好だ。防水性能は5気圧。

機械式ムーブメントの「キャリバー F7M62」は自社製のもの。パワーリザーブは50時間以上となっている。オリエントスターは、機械式時計をムーブメントから自社で設計・製造・組み立てできる「マニュファクチュール」でもあり、ファンや時計愛好家から評価されているポイントのひとつだ。
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