エン・ジャパンは7月2日、「異業種転職」に関する調査結果を発表した。調査は4月30日~5月7日、同社運営の転職サイト『ミドルの転職』を利用する人材紹介サービスの転職コンサルタント174名を対象に、インターネットで行われた。
「直近1年で、異業種への転職を希望するミドル人材は増えていますか?減っていますか?」と質問したところ、71%が「増えている(どちらかと言えば、を含む)」と回答。理由を聞くと、「今の業界・会社の先行きが不安」(68%)や「成長業界・給与相場の高い業界で働きたい」(40%)が上位にあがった。
続いて、異業種に転職したミドル人材の”出身業種”として多い業種を教えてもらったところ、「メーカー」(68%)、「IT・インターネット」(44%)、「流通・小売・サービス」(38%)が上位に。一方で、”転職先の業種”としては「IT・インターネット」(62%)がトップ。次いで「メーカー」(51%)、「コンサルティング」(47%)と続き、「メーカー」と「IT・インターネット」の2業種は、人材の流動性が高い業種であることが分かった。
次に、異業種出身のミドル人材を採用する企業が、入社者に”期待すること”を聞いたところ、「経験職種での専門知識・専門スキル」(75%)や「マネジメント力」(46%)が上位となり、フリーコメントでは「即戦力としての活躍が期待されている」という声が多数あがった。
また、ミドル人材が異業種転職が実現できないケースについて、その理由を尋ねると、「年収や待遇が下がることを求職者が受け入れられないため」(49%)が最も多く、次いで「本人の希望と企業が提示する待遇にギャップがあるため」(48%)、「ミドルにおける業界未経験OKの募集が少ないため」(45%)と続いた。
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