オリコンは7月1日、「『NISA 証券会社/銀行』利用実態データ」を発表した。調査は3月13日~4月4日、2024年1月1日導入の新しいNISA口座を開設している18~74歳の投資家7,162名(証券会社3,976名、銀行3,186名)を対象にインターネットで行われた。


はじめに、利用前に重視したことを教えてもらったところ、証券会社は「投資できる商品の種類」(37.1%)、銀行は「NISA口座の開設手続きの容易さ」(35.4%)がそれぞれ最多となり、証券会社では、「NISA口座の開設手続きの容易さ」「決済方法の豊富さ」「ポイント還元率」「セキュリティ対策」「ポイントキャンペーンの魅力」の割合が前年よりも高く、なかでも「NISA口座の開設手続きの容易さ」は15.2ptもアップしている。

一方、銀行では「NISA口座の開設手続きの容易さ」「投資できる商品の種類」「問い合わせの際の担当者の対応力」「セキュリティ対策」「提供情報のわかりやすさ」で前年を上回り、証券会社と同様、「NISA口座の開設手続きの容易さ」が昨年から10.2ptもアップした。

続いて、口座開設後、担当者に対面・オンラインまたは電話・メール・チャットなどで、手続きや相談・問い合わせの対応をしてもらったかなどの「担当者の対応有無」について聴取したところ、証券会社では「対応してもらったことはない」が最多の67.4%。次いで「営業担当者に対応してもらった」(15.6%)、「お客様サポートセンターの担当者に対応してもらった」(13.8%)が上位に。

一方、銀行では「営業担当者に対応してもらった」(49.6%)が最も多く、次いで「口座開設の窓口担当者に対応してもらった」(28.1%)、「対応してもらったことはない」(22.3%)が上位に。

なお、「対応してもらったことはない」の割合は、証券会社・銀行ともに前年から減少し、「口座開設後の問い合わせに丁寧に対応してもらった」「担当の方が口座開設など親身に相談に乗ってくれた」など、証券会社の利用者もいずれかの担当者に問合せをする割合が微増していることがうかがえた。
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