俳優の阿部寛が主演を務める映画『キャンドルスティック』(7月4日公開)の新たな本編映像および、阿部と台湾の俳優、アリッサ・チアの対談映像が公開となった。
阿部寛主演の『キャンドルスティック』の舞台となっているのは、令和初日、2019年の5月7日。
刑務所を出所した元天才ハッカー・野原(阿部寛)は、自分と同じく数字に色がついて見える「共感覚」を持つ杏子(菜々緒)と出会い、恋に落ちる。元号が変わり、金融機関のシステムが一時的に混乱をきたすタイミングで、野原は「AIを騙す」計画を実行し、杏子ら10人の男女と大金をせしめようと目論む。
今回解禁された本編映像では、過去に因縁を抱える4人の「ろくでなし」たちが、5年ぶりに再集結し、FXマネー強奪計画が動き出す決定的な場面が描かれている。登場するのは、野原。彼を裏切った野心家・リンネ(アリッサ・チア)、その甥で台湾のFX企業社⻑・ルー(リン・ボーホン)、かつて野原の右腕だったプログラマー・ロビン(デイヴィッド・リッジス)。因縁の4人が、リンネの呼びかけでPC越しに再び顔を揃える。
FXマネー強奪計画のため3人を集めたリンネは開口一番に「皆、顔色がよくないわね。お金もないんじゃない?」と挑発する姿に、野原は怒りを押し殺し静かに画面を見つめる。一方、ロビンは怒りを露わにし、計画への不信感を投げかける。そこに「君は裏切った。後悔はないのか?」と野原が静かに英語で問いかける。しかし返ってきたのは、「昔のことはやめようよ。
お金、欲しくないの?」と誘う、反省の色ひとつないリンネの答え。その強欲ぶりに呆れた野原は、苦笑まじりにぽつりと「……いつもこうだな」とつぶやく。そんな中、リンネは冷たく「決行は5月7日」と告げる。それは、元号改元による日本の金融システムが最も混乱する日。「この日しかないの」と言い残し、画面から姿を消すリンネ。 短すぎる準備期間に戸惑うロビンに対し、ルーは前金を持ち出して計画へ引き込もうとする。やがて野原が静かに「やるよ。これくらい、できる。でも、これが最後だ」と言う。その表情からは揺るぎない覚悟が感じられ、ここから物語が一気に動き出すことを予感させる展開となっている。
また、阿部と、阿部演じる野原と因縁を持つ野心家リンネを演じた台湾のトップ俳優アリッサ・チアによるスペシャル対談映像も公開となった。劇中では緊張感漂う関係性の2人だが、対談では、和やかな雰囲気の中で撮影秘話を語り合った。
当初予定になかった台湾でのシーンが、阿部の提案により追加されたことや、2人がわずか1日のみで共演シーンを撮影したことも明かされた。阿部は「彼女は非常にプロフェッショナルで、表現が細かく繊細。難解なFXのセリフも完璧に理解し、演じてくれた」と絶賛。
一方、アリッサは「阿部さんとの共演シーンが少なかったのは残念でしたが、現場ではとても安心感がありました。また別の作品でもご一緒できたら嬉しいです」と喜びの意を表し、それに対し阿部も「嬉しいですね。またご一緒できる日を楽しみにしています」と応じるなど、日台を代表する俳優同士の再共演を望むやりとりが見られるスペシャル対談映像となっている。 また、ジャパンプレミアではメインキャストが勢ぞろいし、見どころを語る豪華な映像も収められている。
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【編集部MEMO】
『キャンドルスティック』の原作は、自身もトレーダーである川村徹彦氏の小説『損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー』。川村氏は、元ヘッジファンドマネージャーの杉田勝氏とともに、2007年、FXスクール事業を行うWin-invest Japanを創業し、代表取締役社長に就任する。同社設立後、FXセミナーの受講生は約1万人にのぼり、金融業界での多数の成功者を輩出している。
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