ハウスコムは7月2日、「2025年度"部屋選び"に関する調査」の結果を発表した。調査は5月16日~26日、過去1年以内に賃貸住宅に引っ越した、または1年以内に引っ越す予定の15~49歳の男女のうち、自身で物件選びをした660名を対象にWEBで行われた。
○賃貸物件の条件、「家賃」よりも「広さ/間取り」を重視する人が増加傾向に
まず、「引っ越しの際に重視した(している)項目」を教えてもらったところ、1位「家賃」(65.2%)、2位「広さ/間取り」(52.4%)、3位「最寄り駅までの距離」(40.3%)、4位「最寄り駅までの距離」(36.5%)という結果に。
また、最重視する項目についても、1位「家賃」(26.5%)、2位「広さ/間取り」(14.8%)、3位「最寄り駅までの距離」(11.4)、4位「最寄り駅までの距離」(7.1%)となり、いずれも昨年と同様に「家賃」が1位だったものの、その割合は減少傾向に。また、「最寄り駅までの距離」「最寄り駅までの距離」ともに順位および割合が減少。一方、「広さ/間取り」は順位を上げ2位に浮上した。
人気の間取りは?
そこで、「引っ越し(予定)先の部屋の間取り」を聞くと、1位は同率で「1LDK」と「2LDK」(17.0%)となり、「1LDK」は昨年度の2位(16.8%)から、「2LDK」は3位(16.3%)から、それぞれ順位もポイントも上昇する結果に。昨年1位だった「1K」(21.0%)は順位もポイントも大幅に減少し、3位(15.5%)となった。
続いて「引っ越し(予定)先の部屋の家賃」を聞いたところ、2025年度調査は中央値が6万9,480円となり、昨年度の6万4,000円から5,000円以上上昇。「家賃」を最重要視する人の割合が減り、部屋の「広さ/間取り」を最重要視する人が増えた結果が、家賃の中央値の上昇にも繋がったよう。
また、希望する部屋の設備は、1位「キッチン」、2位「独立バス/トイレ」、3位「エアコン」で昨年度と変わらず。築年数については、昨年に続き「10年以内」が最多となったもののポイントは微減。一方で、「1年以内(新築)」は昨年から4ポイント上昇し、7位から4位へと浮上した。なお、部屋の階数は昨年と変わらず、1位「2階」、2位「1階」、3位「3階」となった。
続いて、「引っ越し先の満足度」を100点満点で評価してもらったところ、平均72.8点となり、昨年度(69.4点)から3点ほど上昇した。自由回答の内容をみると、満足していることでは、「部屋の広さや間取り(部屋数の多さ)」や「部屋の綺麗さ」に関する言及が多かったのに対し、不満なことは「ない」「特にない」という回答が目立った。
また、引っ越し時の考え方について聞くと、87.0%が「物件は単純なスペックではなく、自分のライフスタイルに合っているかで選ぶ」と回答(「ややあてはまる」「とてもあてはまる」)し、昨年から7.2ポイント増加。また、「人気エリアや都心部でなくても、自分のライフスタイルに合わせて物件を 選ぶ」も2.2 ポイント増加し、在宅ワークやリモートワークなど新しい働き方が確立した現在、自分の ライフスタイルに合わせた部屋選びを重視する人が増えたよう。
一方、「部屋の中よりも周辺施設や出先へのアクセスを重視する」は3ポイント以上減少し、ここでも「立地」よりも「居住空間」を重要視する傾向が見てとれた。
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