日本映画専門チャンネルでは、映画『SUPER HAPPY FOREVER』をはじめとする五十嵐耕平監督の作品を7月から特集する。

第67回ロカルノ国際映画祭新鋭監督コンペティション部門に正式出品された『息を殺して』や、第81回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門で日本映画として初めてオープニング上映された『SUPER HAPPY FOREVER』などの作品を手掛け、国内外から熱視線を集めている五十嵐監督。


今回の特集では、観客から熱い支持を受ける最新作『SUPER HAPPY FOREVER』のほか、『泳ぎすぎた夜』(ダミアン・マニヴェルとの共同監督作)や『息を殺して』『水魚之交』など、すべてテレビ初放送となる。

放送作品は、以下の通り。
○『SUPER HAPPY FOREVER』(2024年)

放送日:7月6日、7月10日、8月1日、8月19日
監督:五十嵐耕平 脚本:五十嵐耕平、久保寺晃一
出演:佐野弘樹、宮田佳典、山本奈衣瑠、ホアン・ヌ・クイン、笠島智、海沼未羽、足立智充、影山祐子、矢嶋俊作
第81回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門で日本映画初のオープニング上映作品。五十嵐耕平監督が紡ぐ、青春期の終わりを迎えた人々の“奇跡のような幸福なひととき”あるリゾート地を5年ぶりに訪れた幼馴染の佐野と宮田が、佐野の亡き妻・凪と出会った思い出の場所を巡りながら、かつて失くした赤い帽子を探すことから始まるひと夏の物語。人生のかけがえのない瞬間をさりげなくも鮮やかに記録する。

○『息を殺して』(2014年)

放送日:7月9日、7月16日、8月12日
監督・脚本:五十嵐耕平
出演:谷口蘭、稲葉雄介、嶺豪一、足立智充、原田浩二、稲垣雄基、田中里奈、あらい汎、のぼ
第67回ロカルノ国際映画祭新鋭監督コンペティション部門正式出品作品。大晦日を舞台に、言いようのない閉塞感を描き出し、オリンピック前夜の日本を独自の感性で予言する異色のSFヒューマンドラマ。東京オリンピックを2年後に控えた12月30日、ゴミ処理場に1匹の犬が迷い込む。犬を捜し始める事務のタニちゃんや夜勤を終えたケンら、そこにいる者は皆、同じような問題を抱えていた。

○『泳ぎすぎた夜』(2018年)

放送日:7月9日、7月17日、8月6日
監督:五十嵐耕平、ダミアン・マニヴェル
出演:古川鳳羅、古川蛍姫、古川知里、古川孝、工藤雄志、はな
第74回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門正式出品作品。『息を殺して』の五十嵐耕平と『若き詩人』のダミアン・マニヴェルという日本とフランスの若き映画監督が、2014年のロカルノ国際映画祭で出会ったことをきっかけに製作した、共同監督作品。冬の青森に暮らす少年の小さな冒険譚。


○『水魚之交』(2023年)

放送日:7月10日、7月17日、8月6日、8月14日
監督・編集:五十嵐耕平 脚本: 五十嵐耕平、久保寺晃一
出演:佐野弘樹、宮田佳典
第71回サン・セバスチャン国際映画祭ザバルテギ=タバカレラ部門正式出品作品。『SUPER HAPPY FOREVER』のパイロットフィルムの位置付けで製作された短編。海の見えるホテルに旅行に来た幼馴染の佐野と宮田。宮田の携帯が鳴り続け、しびれを切らした佐野はその電話に出るのだが…。
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