ドン・キホーテが6月下旬に開催した新製品展示会にて、2025年の夏を乗り切る“冷却系”新製品が多数展示されていました。特に注目したいユニークな3つのアイテムをご紹介します。
○水を入れて7分で氷ができる「高速製氷機」
まずは「高速製氷機」(販売価格10,999円)。水を入れて電源ボタンを押すと、なんと7分間で小型の氷が完成するという製品です。すでに販売中の製品ですが「出だしは想定以上」の売れ行きとのこと。
水に浸けた金属の棒(冷却棒)の周囲を凍らせる仕組みで、できあがる氷はスクエア型ではなく凹みのあるキャップ型ですが、「ちょうど氷切らしちゃった」というときに7分の短時間で氷が完成するのはうれしいですね。氷の大きさは約20mm径の小と約25mm径の大の2種類のサイズを選択できます。
○アウトドアや車でも使える小型冷蔵庫
ドンキ「情熱価格」夏の定番商品ともいえる、持ち運び可能な小型冷蔵庫にも新モデルが登場しました。18L容量のタテ型モデル(販売価格28,290円)です。
マイナス20度から20度の範囲で内部を冷やせる小型冷蔵庫。車に乗せることを考え、これまで展開してきたヨコ型からタテ型へ形を変え、すでに展開している12Lモデルから容量を拡充した製品です。高密度発泡ウレタンを組み込んだ高い断熱構造により電源を切った状態でも冷却効果が最大106時間続くそう(外気温32度のとき庫内温度が10度に達した時間のめやす)。
小型冷蔵庫シリーズ全体のサイズ展開はほかに12L(タテ型)、18L(ヨコ型)、28L(ヨコ型)などがあり、2024年はファミリー層などに需要があった28Lの大容量モデルが好調だったとのこと。次期モデルは大容量かつアウトドア向けにスピーカーを組み込むことも検討しているとしました。
○排気が熱くない! 「どこでも速効スポットクーラー」
「どこでも速効スポットクーラー」(販売価格49,280円)は、本来は窓や室外への排気が必要なスポットクーラーながら、排気熱をタンク内の水で冷やすことで熱くない空気を室内に排出できる製品です。
室外機・室内機の機能を一体化したスポットクーラーでは、排熱を専用のホースで窓やドアから室外へ逃がす方法が一般的ですが、「どこでも速効スポットクーラー」は内部にある熱交換器自体を水で冷やすことで、排気の熱を抑えました(サンコーなどからも同種製品は登場しています)。
実際に稼働している「どこでも速効スポットクーラー」の排熱部分に手を当ててみましたが、確かに熱くなく涼しい風が吹き出していました。なお使用環境や運転条件によって排熱状況は異なるとのこと。
本機の冷房能力自体は0.6kWとさほど高くはありませんが、排熱の手間を考慮する必要がない点は魅力的。開発担当者の方は「排熱ダクトを外してキッチンや洗面所、テレワークする自室などいろいろなところへ持ち運んで使っていただきたかった」とコメントしました。
除湿機能も備え、運転モードは冷風、除湿(連続/30~90%)、おやすみ、送風の4種類。風量調節は強・弱・自動。最大除湿能力は15L/日。排水タンク容量は約4.3L(満水時自動停止)などとなっています。
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