ダイキン工業は7月9日、暑い時期の「熱」による身体的な不調全般を指す「熱あたり」への対策意識向上を目的とした「熱あたりリスク診断チェックリスト」を、同社のWebコンテンツ内で公開した。
熱あたりは、近年の猛暑により危険が高まっている熱中症のみならず、体の外に熱を逃がし続けることで蓄積する疲労や、熱にあたることで起こる身体的な不調全般の総称。
このチェックリストは、生活習慣に応じて考えられる熱の影響という観点から、科学的根拠に基づいて作成されたもの。横浜市東部病院 患者支援センター長の谷口英喜先生と、東京理科大学教授の仲吉信人先生が専門家の視点から監修した。
10個のチェック項目から自身の生活習慣に当てはまるものを選ぶだけで、「熱あたりリスク」の程度を簡易診断。Webコンテンツでは診断の各項目に専門家の解説をつけることで、診断後の具体的な対策を立てやすくした。
ダイキン工業が実施した全国調査によると、2024年の夏に「熱あたり」を経験した人は20歳以上男女の64.6%(おおよそ3人に2人)にのぼることが判明。これは、3人に1人ともいわれる国民病・スギ花粉症を上回る割合で、「熱あたり」が多くの国民に影響する夏の健康課題であることを示している。
熱あたりは、「寝た気がしない」、「疲れがとれない」、「食欲がわかない」など、日頃のパフォーマンス低下に影響する症状から始まる。症状が進むと、「頭痛」や「吐き気」など熱中症に該当する発症に発展するほか、軽い症状でも長く続くと「夏バテ」につながることもあり注意が必要だ。
なお、同社のWebコンテンツ「みんなで熱あたりしない夏PROJECT」では、熱あたりリスク診断チェックリストのほか、エアコンの活用法や暑熱順化の方法など、熱あたりの対策を紹介している。
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