俳優の反町隆史が、2026年放送・配信予定の『連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」』に出演することが15日、明らかになった。
原作は、作家・北方謙三による同名小説シリーズ。
中国・宋代を舞台に、腐敗した体制に抗う"はみ出し者たち"が結集し、正義と仲間を信じて戦う壮大な群像劇を描く。シリーズ累計発行部数は1,160万部を超え、これまで映像化されたことがない伝説的作品で、日本ドラマ史上類を見ないスケールでの完全映像化がついに実現する。
物語の中心にいるのは、信念と慈愛を持つカリスマ・宋江(織田裕二)と、烈火のような闘志と民を導く力を持つもう一人の頭領・晁蓋(反町隆史)。晁蓋は"托塔天王"の異名を持ち、その武勇と義に生きる姿勢から、梁山泊の柱として民衆から絶大な支持を受ける存在だ。
晁蓋はもともと、世の不条理に憤りを抱え、己の力で立ち向かってきた人物。やがて宋江が記した世直しの思想書『替天行道』に共鳴し、同じ志を持つ仲間として梁山泊の旗の下に集う。静かに人を惹きつける宋江と、燃えたぎるような情熱で人々を奮い立たせる晁蓋。対照的な2人のリーダーが並び立つことで、物語はより深みを増し、国家権力に対する反逆劇が幕を開ける。
今回の発表で公開されたビジュアルには、刀を携えて馬上で戦う晁蓋の勇姿や、戦場で民に檄を飛ばす場面が収められており、彼の中に宿る義と怒りがダイレクトに伝わるものとなっている。また、放送前に公式SNSで公開されていた仮面を被った晁蓋の姿が、「一体誰が演じるのか」と話題を呼び、解禁前夜の"匂わせ投稿"としてファンの熱を高めた。
反町は、「2年前、ものすごい熱量でオファーをいただきました。監督から『反町隆史の晁蓋が見たい。
ずっと夢だった』と言われたのは、俳優人生の中で初めてのことでした」と若松監督からの強烈なオファーを明かしつつ、「晁蓋を演じる歓びが、役そのものを育て、自分自身をも成長させてくれましたた」と胸の内を語った。監督を務める若松節朗も「反町隆史が心から楽しんで演じている晁蓋にご期待ください」と確かな手応えを感じている。
■反町隆史 コメント
2年前、ものすごい熱量でオファーをいただきました。「反町隆史の晁蓋が見たい。ずっと夢だったんです」そう言われたのは、俳優人生の中で初めてのことでした。軍略と統率力に優れ、叛乱の先頭に立って突き進む晁蓋は、まさに英雄。晁蓋という漢に心を奪われ、演じることの歓びが、役そのものを育て、やがて自分をも育ててくれました。織田裕二さんをはじめ、キャスト・スタッフと一丸となって撮影に挑んだ壮大で熱い、この作品を皆様にお届けできるのが今から楽しみです。「北方謙三水滸伝」是非、ご期待ください。
■若松節朗監督 コメント
反町隆史は面白い男である。芝居も素も堪らなく面白いのだ。仮面を被った、馬上での静かで異様な佇まい。
派手なブルーの衣装に包まれたビジュアルがここまで似合う男はいない。その圧巻の姿に、つい笑みが浮かんでしまう。そして、反町隆史は照れ屋でもある。普段、余り多くを語らない控えめな彼の、今回の任務は、とてつもなく重い。織田裕二と一緒に世直しに挑むもう一人のカリスマで、静なる宋江とは対極にして、果断で統率力抜群。動なる軍略の雄を演じなければならないのだ。義侠心に厚く厳格な強い男を荒ぶって匂わせて欲しい。それでいて、どこか楽観的でニヒルな笑いも見せて欲しい。何とも難しい役どころではあるが、カレーを食べている様な爽やかさも出してくれるので実に嬉しい。眩い程の「生きる光」を発し続ける晁蓋も、反町隆史とダブって見えるから不思議である反町隆史が楽しんで演じている晁蓋に御期待下さい。
【編集部MEMO】
反町隆史は、1973年12月19日生まれ。51歳。
埼玉県出身。1990年代にモデルとして活動をスタートさせ、ドラマ『GTO』(フジテレビ系)の鬼塚英吉役で一躍トップ俳優の仲間入りを果たす。以後、『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)『相棒』(テレビ朝日系)など多数の話題作に出演し、硬派かつ色気のある演技で幅広い層の支持を集める。2026年放送・配信予定のWOWOW『連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」』では、晁蓋役として壮大な群像劇の中核を担う。
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