8月22日からWOWOWで放送・配信する『連続ドラマW-30「塀の中の美容室」』(毎週金曜 23:00~全7話 WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド)。このほど、連続ドラマ化を記念したドキュメントが公開され、松本佳奈監督のコメントも到着した。
実在する女子刑務所内の美容室をモデルに描かれた桜井美奈氏による同名小説(双葉文庫)を実写ドラマ化した本作。主演には奈緒を迎え、刑務所内の美容室「あおぞら美容室」を舞台に、美容師・小松原葉留が多様な事情を抱える来客たちと向き合いながら、自身の過去と再生の道を模索する姿を描く。物語の中で葉留は、受刑者でありながらも他者の言葉に真摯に耳を傾け、丁寧にハサミを握る。その穏やかでまっすぐなまなざしは、訪れる人々の心の奥を静かに照らし出していく。
8月22日の放送・配信に先駆けて公開された"連続ドラマ化記念ドキュメント"では、主演の奈緒がクランクイン前に訪れた岐阜県の笠松刑務所での様子を収録。通常は立ち入りが制限されている刑務所内の映像が含まれており、非常に貴重な内容となっている。
また、撮影中のメイキングや未公開の本編映像に加え、出演者の奈緒をはじめ、夏帆、成海璃子、光石研、小林聡美、祷キララ、中島セナ、由紀さおりといった実力派キャスト陣のインタビューも収録。さらに松本佳奈監督のインタビューも交え、作品作りにかける真摯な姿勢が映し出されている。
あわせて、松本佳奈監督のコメントと、PR映像も到着した。180秒にまとめられた映像には、ドキュメントの一部も盛り込まれており、作品の世界観をより深く感じ取れる内容となっている。
■松本佳奈監督 コメント
女子刑務所にある美容室を舞台にするにあたり、実際の刑務所を取材させてもらいました。漠然と暗く厳しい場所だろうなと思っていた刑務所は、思いのほか光の入る明るい所で、規律の整った静謐なところでした。
取材で見て聞いて感じたことを、なるべくリアリティをもって描こうと思いました。刑務所の中では私語が制限されることもあり、葉留はセリフが極端に少ない主人公です。言葉ではない感情の動きを、奈緒さんが本当に繊細に表現してくれました。そして心ある素敵な俳優たちにより、受刑者、刑務官、家族、美容室のお客さん、どんな立場であれ、人と人との関わりの物語になったと思います。ぜひ観てください!
【編集部MEMO】
桜井美奈は、1974年生まれ。新潟県在住の小説家。2013年に『きじかくしの庭』で第19回電撃小説大賞(大賞)を受賞してデビュー。2021年に刊行した『殺した夫が帰ってきました』が大ヒットを記録して話題に。ほか、『落第教師 和久井祥子の卒業試験』、『嘘が見える僕は、素直な君に恋をした』、『私が先生を殺した』、『私、死体と結婚します』、『復讐の準備が整いました』などがある。
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