セイコーウオッチの「クレドール」ブランドから、トゥールビヨンの新作「ゴールドフェザー トゥールビヨン限定モデル」が発表された。発売は10月24日、世界限定10本(うち日本国内7本)、価格は2,530万円。
クレドールの「ゴールドフェザー」は、デザインコンセプトとして『羽根のように「薄く」、「軽やかで」、「空気をはらみ」、「艶やかで」、「優美」であること』を掲げる。セイコーの薄型機械式時計の系譜を受け継ぎ、60年を超える時を経て現代に甦ったコレクションだ。
今回の限定モデルは、ゴールドフェザーとして初のトゥールビヨンムーブメントを搭載。新たなムーブメント「キャリバー6850」は、従来の薄型手巻きトゥールビヨンムーブメント「キャリバー6830」を進化させたもの。厚さが3.98mmと薄く、パワーリザーブを約60時間まで延ばしている(キャリバー6830は約37時間)。
ダイヤルは、加賀蒔絵の達人である田村一舟氏による緻密な漆芸。9時位置のトゥールビヨンキャリッジを「太陽」に見立てて、そこからあふれるエネルギーが鳥の群れへと姿を変え、12時位置のクレストマークに向かって飛翔する様子を表現している。加えて、田村氏の真骨頂とされる、陰影が際立つ立体的な高蒔絵によって、クレストマーク、CREDORロゴ、そして今回初めて極細のGoldfeatherロゴを描いた。
シースルーのケースバックでは、トゥールビヨンキャリッジから偏心状に広がる彫金と漆芸によって、猛禽類が羽ばたくときに上昇力を生む「風切り羽(かざきりばね)」を表現。ムーブメントの受には、外側に向かって力強さを増す羽を緻密に彫金した。
プラチナ950を用いたケースも新しい構造となる。ケースと裏ぶたを一体化し、強度を保持しつつ8.6mmという薄さを実現。
ケース素材:プラチナ950
ケースサイズ:外径38.6mm×厚さ8.6mm
風防:ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)
裏ぶた:シースルーバック
ストラップ:クロコダイル
防水性能:日常生活用防水(3気圧)
ムーブメント:手巻き機械式トゥールビヨンムーブメント「キャリバー6850」
パワーリザーブ:最大約60時間