SAMURAIは7月10日、「物価高時代におけるキャリア選択の実態調査」の結果を発表した。調査は6月20日~22日、20~60代の働く男女300名を対象にWEBアンケート方式にて行われた。


この1年で本業の給与に変化があったかを尋ねたところ、「変わらない」が66%を占め、「減った」は17%、「増えた」は16%にとどまった。一方、帝国データバンクの調査(2025年2月)によると、2025年度は企業の61.9%が賃上げを見込んでおり、“待っていても収入は増えない”構造的な停滞の解消が待たれている。

また、物価高の影響による収入面の不安について聞くと、62%が「不安が増した」と回答。一方、実際に行動を起こした人は30%にとどまり、70%は「何もしていない」ことが明らかに。不安を感じている人の6割が行動には移していないよう。

「何も行動していない」と回答した割合を年代別に見ると、30代で60%、40代で66%、50代では73%と、年齢が上がるほど動けなくなっている実態が浮き彫りに。背景には、転職・副業市場が若年層に偏っている構造的な課題と、「今さら新しいことを始めても遅い」といった現状維持バイアスが行動のブレーキになっている可能性も。

収入への不安を抱きつつも「なぜ行動できないのか」と質問すると、「行動しても収入が増えるかわからないから」(40%)、「何をすればよいかわからない」(35%)、「時間がない」(29%)、「困っていない」(22%)が上位にあがった。

次に、収入を増やすために興味のあるスキルを聞いたところ、「英語・語学」(38%)が最多。次いで「IT・プログラミング」「マネジメント・リーダーシップ」(各33%)と続いた。
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