コスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモ石油マーケティングは7月7日、東京国際空港(羽田空港)にて開催された「東京国際空港(羽田空港)国産SAF供給開始記念イベント」に参加した。
○■原料となる廃食用油をFry to Fly Projectと東京都が連携して回収
同イベントは、廃食用油を原料にSAFFAIRE SKY ENERGYが製造した国産SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の羽田空港への供給開始を記念して開催。
SAFFAIRE SKY ENERGYは羽田空港における国際競争力の強化とSAFの普及を目的とした「東京都の国産SAF利用促進事業」において、第1号の採択事業者として選定されている。同イベントにはSAFの供給会社および採択事業者として、同社社長の髙山直樹氏が参加した。
コスモエネルギーグループは「2050年カーボンネットゼロ」をめざし、日本初の国産SAF供給に向けてサプライチェーン構築を進めてきた。
また、SAFの原料となる廃食用油の再利用を目的に、サービスステーションでの市民回収実証を継続的に展開するなど、社会全体での理解促進と機運醸成にも取り組んでいる。
今後も、脱炭素化や循環型社会の実現を重要なテーマと認識し、社会的課題の解決と企業の持続的発展をめざすとともに、引き続き航空輸送におけるSAF利用を推進し、資源循環とサステナブル社会の実現に貢献していく、としている。
このほど供給したSAFは、2021年にNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「国産廃食用油を原料とするSAF製造サプライチェーンモデルの構築」助成事業として採択され取り組んできたものであり、国内で初めて大規模生産される国産SAFだ。
持続可能な製品の国際的な認証制度「ISCC CORSIA認証」「ISCC EU認証」を取得しており、環境価値が証明されている。コスモ石油、日揮ホールディングス、レボインターナショナルの3社により設立されたSAFFAIRE SKY ENERGYが製造し、2025年度よりコスモエネルギーグループを通じて航空各社に供給している。