お笑い芸人の渡辺直美が、ディズニー&ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』(8月1日公開)のUSオリジナル版と日本版の両方で声優を務めた。演じたのは、平和を愛する惑星の明るく情熱的な大使・オーヴァ役で、渡辺の演技について制作陣が絶賛している。
本作は、両親を亡くしひとりぼっちだと感じている主人公の少年エリオが、何光年も離れた星で、本当の居場所、大切なつながりを見つける物語を描く感動のファンタジー・アドベンチャー。
自分を理解してくれる“誰か”がこの広い宇宙のどこかにいるはずと信じ何光年も離れた星に行くことを夢見ていたエリオは、ある日その願いが叶い、星と星をつなぐ夢のような世界“コミュニバース”たどり着く。コミュニバースには、姿かたちや言葉、文化など何もかもがそれぞれ違っている様々な星の代表が集まって一緒に平和に暮らしており、まるでユートピアのような場所だ。
そんなコミュニバースの特性を描くために、制作陣はそこに集まる大使役の声優を世界各国から起用。『オッペンハイマー』にも出演したドイツ人俳優マティアス・シュヴァイトホーファーが、石のような風貌で論理的な性格のテグメク星のテグメン大使役を、アメリカでも活躍するメキシコ人女優のアナ・デ・ラ・レゲイラが、怖がりでパニックになりがちなトゥライズ大使役を務めている。
そんな中、日本から選ばれたのが、圧倒的な表現力や演技力で芸人の枠に収まらず、女優、モデルと幅広い活躍を見せ、国際的に活躍の場を広げている渡辺直美。日本人で初めてUSオリジナル版と日本版の両方の声優を務めることが発表され話題に。渡辺は、ピンク色でふわふわした大きな体を持ち、平和を愛する情熱的なリーダーであるオーヴァ役を演じている。
渡辺の演技について、ピクサーのCCOであるピート・ドクターは「素晴らしい」と絶賛。また、渡辺がかつてフリーダ・カーロ役の日本版声優を務めた『リメンバー・ミー』を手掛け、本作でプロデューサーを務めるメアリー・アリス・ドラムは「直美には、人々の間をどんどん伝わって広がっていくような魅力があります。インクをバシャッとかけたような顔を持つオーヴァに、彼女は好奇心や感嘆の念を吹き込みました。直美もオーヴァもとにかく愛らしいですね! 彼女が日本であれほど売れっ子なのも理解できます」と太鼓判を押す。
そして、本作の監督を務めたドミー・シーは「コミュニバースにはそれぞれ異なるコミュニケーション方法を持つ様々な惑星からエイリアンが集まっています。私たちはどうしてもその部分をしっかりと描きたかったのです」とキャスティングにこだわった思いを明かし、渡辺について「直美と働くのは本当に楽しい。彼女は明るく元気で、この物語の核心をすぐに理解してくれました。エリオの物語で描かれる、地球で浮いた存在として感じていた子供の頃の感情に共感してくれたんです。だから彼女と働くのは本当に楽しい、彼女は本当に面白いですから!」と絶賛していた。
渡辺が演じるオーヴァは、新たにコミュニバースにやってきたエリオにコミュニバースのことを教えてあげたり、自身が発明した宇宙のどんな質問にも瞬時に答えてくれるユニバーサル・ユーザー・マニュアルをエリオに見せてあげたり、いつもエリオの冒険をやさしく見守っている。今や世界で活躍する渡辺は本作でどんな演技を見せているのか。字幕版では英語で演じているので、アメリカ生活で磨かれた英語の演技にも注目だ。
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