ライフログテクノロジーは7月28日、同社の食事・運動・体重管理アプリケーション「カロミル」のユーザー調査結果を発表した。ダイエット目的でアプリを利用するユーザーの記録内容や頻度を分析したところ、3カ月間で2kg以上の減量に成功したユーザーは、およそ2日ごとに食事と体重を記録していることが明らかになった。


同調査は2025年1月1日から3月31日までの3カ月間、カロミルをダイエット目的で利用し、期間中に30食以上の食事記録と1月・3月に各1回以上体重を記録したユーザー40,486人を対象に実施。このうち体重が2kg以上減少したユーザーを「減量成功者」と定義し、それ以外のユーザーと比較分析した。
○減量成功のカギは「記録頻度」

調査期間中(90日)の減量成功者の食事記録日数(朝・昼・夕食の3食全て)の中央値は43日、体重記録日数は44日だった。一方、その他ユーザーの中央値は食事記録日数が30日、体重記録日数が32日となり、食事・体重ともに10日以上の差が見られた。

これは減量成功者が約2日ごとに記録していたのに対し、その他のユーザーは3日ごとの記録頻度だったことを示しており、継続的な記録が減量成功に関係していたことがわかった。

プロテイン商品の活用が顕著


食事記録データの分析では、減量成功者がその他ユーザーより2倍以上多く記録していたメニューに特徴が見られた。「ザバス MILK PROTEIN」シリーズ(飲料・ヨーグルト)や1本満足バープロテインなど、プロテイン商品が複数ランクインし、手軽にたんぱく質を摂取できる商品を積極的に利用していることが分かった。

また、「糖質0」「脂肪0」などの表示商品の利用率も高く、たんぱく質を確保しながら糖質や脂質は控える工夫が見られた。

各栄養素の基準値に対する摂取量を分析した結果、減量成功者の7割以上がカロリー・脂質・糖質の摂取量を基準値内に収めていることが判明した。具体的には、カロリーと糖質で9割以上、脂質で7割以上のユーザーが基準値内となっており、栄養バランスを意識した食生活が減量結果に直結していることが示された。

一方で、課題も明らかになった。たんぱく質の基準摂取量を満たしているユーザーは両グループとも3割以下に留まり、塩分についても基準値内のユーザーが4割以下となった。
ビタミンB群(B1・B2・B6・B12)の基準摂取量達成者も3~4割程度と、必要な栄養素の不足が見られた。

同社では「たんぱく質は筋肉の維持に重要な役割を果たし、ビタミンB群は糖質や脂質の代謝に関与する。体重減少においても「ただカロリーを減らす」のではなく、「代謝を支える栄養素をしっかり摂る」ことが重要」としている。
○調査概要

調査期間:2025年1月1日~3月31日
調査対象:健康管理アプリ「カロミル」をダイエット目的で利用し、期間中に30食以上の食事記録と、2025年1月・3月に各1回以上体重を記録したユーザー(n=40,486)
調査方法:期間中、体重が2kg以上減少したユーザーを「減量成功者」と定義し、それ以外のユーザー(以下、その他ユーザー)の食事記録、体重記録を分析
分析項目:記録頻度(食事・体重)、食事内容、摂取栄養素の傾向
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