チャリティーサンタは、経済的に困難を抱える子育て家庭の夏休みの実態を把握するために行なった調査の結果を7月24日に発表した。同調査は2025年6月30日~7月7日の期間、児童扶養手当・就学援助・生活保護の受給世帯、またはそれに準ずるような経済状況で、18歳以下の子どものいる家庭3,871世帯を対象にインターネットを用いて行われた。
今年の夏休み期間において、子どものレジャーや体験などの予算について聞いたところ、16.6%(6世帯に1世帯)の家庭が「夏休みにかけられる体験予算を0円」と回答した。
また、「夏休みの子どもの体験予算は5,000円以下」と回答した家庭が49.4%を占め、中央値が3,000~4,999円という結果になった。
今年の夏休みに、子どもが希望する「夏らしい体験」をどのくらいできそうか尋ねたところ、「ほとんどできない」が50.0%という結果になり、「すべて体験できそう」と回答したのは0.5%未満だった。
次に、子どもと過ごす夏休みは保護者にとって「楽しみ」と「憂鬱」、どちらの気持ちがより強いか聞いたところ、「憂鬱」72.5%、「楽しみ」27.5%という結果になった。
「憂鬱」と回答した保護者からは、「お弁当をつくらなければならず、米はまだまだ高いし、食費がかさむ。家にエアコンがないので熱中症も心配。夏休みのプールも何年も前に廃止になり、部活もなくなる。裕福な家はいい、だけどお金も休みもないうちは苦痛でしかない。夏休みなんてなくなればいいと思う」、「休みなのは子どもたちだけで、私は毎日夜遅くまで仕事です。普段も忙しくて睡眠時間が4時間程度しか取れていないのですが、毎朝お弁当を作らないといけないのでここから更に1時間削られて、ほぼ寝られない状態の1か月を過ごさないといけなくなります。ただただどうしてこんな思いをしないといけないのか、と憂鬱を通り越して絶望のような気持ちで毎年過ごしています」というコメントが寄せられた。
子どもが「行ってみたい」と話しているような屋内施設について聞いたところ、「映画館」(2,849人/73.6%)、「水族館」(1,824人/47.1%)、「市民プール・体育館」(1,770人/45.7%)という結果になった。