この連載では、住宅ローンにまつわる疑問・お悩みに、住宅ローンのプロである日本住宅ローンの担当者が答えます。今回取り上げるのは「40歳・会社員で年収600万円、住宅ローンの残債が2,500万円あるのですが、借り換えたほうがお得になりますか?」です。
○住宅ローンにまつわる疑問・お悩み「借り換えがお得になるケースは?」
現在40歳、会社員で年収600万円、住宅ローンの残債が2,500万円あります。今の金利より低い商品が出てきており、借り換えを検討していますが、どのようなケースだと借り換えがお得になるのでしょうか? 注意点も教えてください。
○日本住宅ローン株式会社の回答
住宅ローンの借り換えは、現在の金利と借り換え後の金利を比較するだけでは、お得になるかの判断はできません。借り換えには多くの費用が掛かりますので、それらを加味した上で、本当にお得であるかの判断が可能になります。
具体的な費用として、住宅ローンの手数料(多くの金融機関では借入金額×2.20%がかかります)や抵当権の付け替えに伴う登記費用・司法書士報酬などがあります。
また、借り換え時の年齢が高齢であると、団体信用生命保険の保障内容が現在より劣ってしまう場合もあるので、注意が必要です。
さらに、昨年の日本銀行によるマイナス金利政策の解除に伴い、金利上昇局面を迎えていますので、目先の金利だけで判断することはおすすめしません。このような情勢だからこそ、固定金利の商品に借り換えすることで、金利上昇リスクに備えることも一つの選択肢です。
最近は金融機関同士での競争が激しくなり、金利が低いだけでなく、団信の保障内容を充実させる等、各社工夫した商品も出ています。たとえば、当社では、他金融機関にはない独自のがん団信を導入し、希望者には毎年がん検査キットを送付するなど、お客様の健康に寄り添った新しい住宅ローンを提供しています。
様々な選択肢があるからこそ、定期的に住宅ローンの見直し、お客様のライフプランに沿った住宅ローンを選択していくことが大切です。当社でも試算シミュレーションを実施しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
○日本住宅ローン株式会社
日本住宅ローン株式会社は、日本を代表する大手ハウスメーカー4社と大手金融機関が共同で出資した住宅ローンを中心に取り扱う金融機関。全期間固定金利である【フラット35】を中心として、様々なローン商品を展開。特に、【フラット35】保証型商品においては、業界初となる借入期間40年(通常は35年)の「フラット極40」を開発。さらに、同商品を活用し、5年後以降いつでも無料で変動金利に切り替えることができる「5年待てるローン」を提供するなど、先進的な取り組みを数多く実施している。また、住宅金融支援機構(旧:住宅金融公庫)が提供するシニア向け商品「リ・バース60」をいち早く取り入れ、「MCJご自宅活用ローン"家の恩返し"」として提供しており、取扱実績はNo.1を誇る。https://www.mc-j.co.jp/