UCCが、レギュラーコーヒーを使った、プロ直伝のおいしいアイスコーヒーの淹れ方を紹介している。
○「水淹れ式」と「急冷式」の味わいの違いは?

家でアイスコーヒーを作るには大きく2つの方法がある。
1つ目は「水淹れ式」の抽出方法。カフェ等のメニューではコールドブリューと呼ばれる抽出方法でコーヒー粉を水に浸けて抽出する。水淹れは「コーヒー本来の甘さとやわらかい口当たり」が特徴と言われている。

2つ目は「急冷式」といわれる抽出方法。こちらはハンドドリップなど普段ホットコーヒーを作る一般的なやり方と同じ方法で抽出する。ポイントは氷の上でコーヒーを抽出し急速に冷やすこと。淹れたてのコーヒーの風味をそのまま閉じ込めることができるので、コーヒーの豊かな香りやコクをしっかり楽しみたい人におすすめだという。

○おいしいアイスコーヒーの淹れ方

水淹れコーヒーの淹れ方を紹介する。用意するものは、コーヒーバッグ(今回は「UCC ゴールドスペシャル コーヒーバッグ 水淹れアイスコーヒー」)、常温の水、コーヒーを淹れるポット。

まずポットにコーヒーバッグを入れる。次に水を注ぐが、冷水ではなく常温水を使用し、一度に全量を注がずに、まずはコーヒーバッグが浸る程度の量を注ぐ。菜箸などを使い、コーヒーの成分を水になじませる"蒸らし"の工程を挟むことがポイントとなる。
コーヒーバッグが破れないようにやさしく蒸らすとよい。コーヒーの色が少し出るくらいになじませたら、残りの水を上から注ぐ。水を全量注ぎ終えたら、4~8時間そのまま冷蔵庫で保存して完成となる。

水淹れコーヒーの淹れ方NG行為


コーヒーバッグを入れる前に水を注いでしまうと、コーヒーがなじまず、抽出ムラの原因となる。そのため、必ずバッグを先に入れてから水を注ぐ必要がある。

冷水を使うのもNG。冷水を使用すると抽出が進みにくくなり、抽出時間が長くなる場合がある。また、水を一気に注ぐのではなく、最初に少量を注いで蒸らしの時間をとることがポイントとなる。こうすることで、成分がしっかりと溶け出し、より深い味わいに仕上がるという。

抽出時間が短すぎるのもNG。十分な時間を置かないと十分に成分が抽出されないため、4~8時間ほど冷蔵庫でしっかり抽出させることが望ましい。

コーヒーバッグを長時間浸けっぱなしにすることもNGとされる。
抽出時間を過ぎてもバッグを入れたままにすると、雑味やエグみが出ることも。完成後はバッグを取り出すことが推奨される。
○急冷式アイスコーヒーの淹れ方

急冷式アイスコーヒーの淹れ方を紹介する。用意するものは、レギュラーコーヒー(今回は「UCC ゴールドスペシャル アイスコーヒー」を使用。ただしアイスコーヒー用でなくても可)、お湯、ドリッパー&サーバー、抽出用のポット、はかり、氷(できればかちわり氷)。

まずサーバーに氷を入れる。この時、かちわり氷を使用すると溶けにくく、水っぽくなりにくいためおすすめだという。次にコーヒーをドリップするが、氷で薄まる分を考慮し、ホットコーヒーを淹れるよりも少なめの水分で抽出するのがポイントとなる。コーヒーとお湯の割合は1:10を目安にすると、おいしく淹れることができる。まず少量のお湯で20秒ほど蒸らし、その後数回に分けてお湯を注いでいく。最後にグラスに注げば完成となる。

○急冷式アイスコーヒーの淹れ方NG行為

急冷式アイスコーヒーを淹れる際の注意点について説明する。
まず、「お湯の量が多すぎる」のはNG。通常のホットコーヒーと同じ感覚で淹れると、氷で薄まり味がぼやける原因に。コーヒーとお湯の比率1:10を目安に、濃いめに抽出するのがポイントとなる。

「粉の量が少ない」こともNG。氷で薄まる前提なので、コーヒーの量が少ないと味が弱くなることも。UCCゴールドスペシャル アイスコーヒーを使用する場合は、1人分「12-15g」120-150ccのお湯を使うことが推奨される。

また、すぐに冷やさないと、香りが揮発してしまい、風味を損ねることがある。淹れたてのコーヒーを氷で急速に冷やすことで、コーヒーの風味をそのまま閉じ込めることができる。またにごり防止にも繋がる。その際、小さな氷はすぐに溶けてしまい、風味がぼやけるため、冷たさとおいしさをしっかり楽しむには溶けにくい「かちわり氷」がおすすめだという。

さらに「蒸らしを省略」することもNG。いきなりたっぷりのお湯を注ぐと、香りやコクの成分が引き出せず、薄い味になってしまうため、20秒ほどしっかり蒸らしてから抽出を開始することがポイントとなる。
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