女優の永野芽郁が主演を務める映画『かくかくしかじか』が、カナダ・モントリオールで開催された「第29回ファンタジア国際映画祭」に正式招待され、永野が原作者の東村アキコ氏とともに現地で緊急登壇。上映後にはスタンディングオベーションが起き、現地ファンから割れんばかりの拍手が送られた。
○流ちょうなフランス語と英語を披露した永野芽郁
現地時間28日、上映前に登壇した永野は、フランス語と英語で「ボンソワール(こんばんは)、永野芽郁です。今日は来てくれて本当にどうもありがとうございます。ぜひ映画を楽しんでいただけると嬉しいです」と挨拶。初めて訪れたモントリオールの印象については、「都会と地元(田舎)が混ざったような雰囲気で、とても落ち着く場所でした」と語り、会場を和ませた。
一方、東村氏も「Japanese Mangaアーティストです。ACCO先生と呼んでください」とユーモアを交えて自己紹介し、観客から「ACCO先生~!」と歓声が飛ぶ場面も。
○永野芽郁「言葉の壁を越えて感じることができた」
初めての海外映画祭に緊張したという永野は、観客の温かい反応に感動した様子でこう振り返った。
「緊張していましたが、モントリオールの劇場にきてくださったみなさんがすごくアットホームで、一気にモントリオールも大好きになりましたし、すごく良い思い出になりました」
さらに、「現地のみなさん、すごく盛り上がってくださって、やっぱり言葉の壁もあるのかなと思っていたんですが、私たちが日本語でお話してもみなさんすごく笑顔でずっと聞いてくださって、映画を心待ちにしてくださっていたんだなというのを、みなさんの反応から感じることができてとてもありがたかったです」と感謝を伝えた。
○「東村先生の人生を演じられて幸せ」
観客との質疑応答では、「東村先生自身を演じる緊張はなかったか?」という質問もあるなか、永野は「東村さんが現場に来てくださっていたので、とにかく先生の真似ができたらいいなと思っていたのですが、先生のチャーミングさがモニターに映っていたらいいなと思います」と笑顔でコメント。
さらに、同作が世界へと広がっていることを「いや~、すごくうれしいです」と喜び、「この物語は東村アキコ先生の人生を描いている作品ですので、まずは、東村先生が生きてきた時間を私は演じることができてとても幸せでしたし、きっと世界共通で、みなさんにとって恩師だったり、尊敬する人がいるとおもうので、みなさんに共感していただきながら、世界中にどんどん響いていってほしい」と期待を寄せた。
そんな永野を、東村氏も「永野芽郁という女優は素晴らしい。この人しかこの役はできなかった」と絶賛。
映画『かくかくしかじか』は現在、興行収入8億7,700万円を突破し、10億円に向けロングラン上映中。東村アキコ氏の実話を基にした普遍的なストーリーが、国境を越えて共感を呼んでいる。
(C)東村アキコ/集英社 (C)2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会