マイナビは7月29日、「地方移住転職・Uターン転職の年収変化と満足度調査2025年」の結果を発表した。調査は4月11日~15日、20~50代の地方移住転職あるいはUターン経験者600名、検討者200名を対象にインターネットで行われた。
地方移住転職・Uターン転職をしよう(したい)と思った理由を聞くと、「住環境がいいから」(21.5%)、「自分にあった生活がしたいから」(20.3%)、「自然環境が豊かだから」(18.5%)が上位に。
「地方移住転職・Uターン転職をして良かったと思いますか?」と聞いたところ、地方移住転職・Uターン転職経験者64.3%が「良かった」と回答。「良くなかった」(15.5%)を大きく上回り、その満足度とキャリア変化の関係性を見ると、転職を経てキャリアアップした割合は全体の23.5%となった。
続いて、転職前後の年収を教えてもらったところ、地方移住転職・Uターン転職者の平均年収は413.4万円で、転職前(496.3万円)と比べて平均で約80万円ダウンしていることが明らかに。一方で「年収が上がった」人も約4割いることがわかった。
また、地方移住転職・Uターン転職で大変だったことを聞くと、「仕事の選択肢が少ない」(34.7%)や「希望に合う仕事が見つからない」(31.0%)が上位に。前述のキャリアダウン・年収ダウンの背景には、このように希望に合った仕事を見つけることが難しい状況であることが影響していると考えられ、地方移住転職やUターンそのもののハードルになっている可能性がうかがえた。
次に、地方移住転職・Uターンをして良くなったことを聞くと、「毎日の幸福感」(44.8%)が最多に。反対に、悪くなったことでは「給与」(39.7%)が最も多く、理想の環境を手に入れるために自ら望んで地方移住転職・Uターンをした場合も、家族の介護など必要に迫られてUターンせざるを得なかった場合も、仕事内容・ポジション・給与など、さまざまな点で妥協せざるを得なかった人が一定数いることが読み取れた。