楽天グループが提供する「楽天家計簿」は7月29日、「家計の悩みに関する調査」の結果を発表した。調査は2025年6月17日~6月22日、541名を対象にインターネットで行われた。

○家計の悩み、年代別TOP3

家計の悩みについて質問したところ、「貯金がなかなか増えない」(17.6%)が最も多く、次いで「老後の生活資金に不安がある」(14.8%)、「収入と支出のバランスが悪い」(13.8%)という結果になった。回答数が最多であった「貯金がなかなか増えない」について年代別でみると、20代・30代(いずれも1位・21.4%)、40代(1位・17.0%)、50代(2位・17.3%)、60代以上(2位・14.1%)と20~40代で1位という結果になった。また、50~60代以上は「老後の生活資金に不安がある」が最も多い回答となり、50代以降で老後に関する興味関心が高くなる傾向がみられた。

○物価高における対策

物価高における対策について質問したところ、「ポイ活をする」(19.5%)が最も多く、次いで「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」(12.1%)、「無駄遣いを減らす」(11.2%)、「クーポンを活用する」(10.6%)、「固定費を節約する」(10.3%)という結果になった。年代別にみると、20代・30代は上位3位以内に「固定費を節約する」がランクインしなかったのに対し、40~60代以上は「固定費を節約する」(40代12.2%、50代10.5%、60代以上11.4%)が各年代3位以内にランクインする結果となり、若年層と比べると40代以上は固定費を削減する意識が高いことがうかがえる。

また性年代別にみると、女性はどの年代も1位が「ポイ活をする」であるのに対し、男性は20代で「ポイ活をする」と「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」が1位(19.7%)、30代で「家計簿アプリなどを利用して収支を可視化する」が1位(17.8%)、60代以上で「無駄遣いを減らす」(17.7%)が1位となっており、年代によって最も回答が多かった対策が異なることがわかった。

○夏の電気代高騰に対する工夫

この夏の電気代高騰に対し家計での工夫について質問したところ、「扇風機やサーキュレーターを併用する」(18.7%)が最も多く、次いで「電気をこまめに消す」(17.4%)、「エアコンの設定温度を見直す」(16.5%)という結果になった。性年代別でみると、女性は各年代で具体的な施策を行っているのに対し、男性は20~40代の上位3位以内に「特に対策は行っていない」(20代1位・19.5%、30代3位・14.3%、40代3位・13.0%)がランクインしており、20~40代の男性は女性と比べると具体的な対策を行っていない人が多い傾向がうかがえた。
○最もお金をかけてもよいと考えている項目

この夏、最もお金をかけてもよいと考えている項目について質問したところ、「特に予定なし」(25.9%)が最も多く、次いで「レジャー・旅行費」(25.7%)、「食費」(14.4%)、「水道・光熱費」(11.8%)、「健康・医療費」(8.5%)という結果になった。「衣服費」や「美容費」など自己投資の項目は回答数が少ない傾向にあり、日々の生活や夏休みのイベントを優先的に考えている人が多い傾向がうかがえた。

年代別にみると、20代は「レジャー・旅行費」(31.7%)、「交際費」(17.1%)、「特に予定なし」(14.6%)、「食費」(12.2%)の回答順になっており、他の世代と比較してレジャーや交際関連への出費を優先的に考えている傾向がうかがえた。また、「健康・医療費」の項目が20~50代で3位以内にランクインしていなかったのに対し、60代以上では3位にランクインする結果となり(15.7%)、他の世代と比較して健康への意識が高いことが分かった。
また、「特に予定なし」の次に回答が多かった「レジャー・旅行費」の回答数について世帯別にみると、「配偶者・子供と同居」(29.2%)が最多で、次いで「配偶者(パートナー含む)と同居」(28.5%)、「同居家族はいない(一人暮らし)」(21.2%)と続いた。
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