Relaysは7月30日、「職場のコミュニケーションに関する意識調査」の結果を発表した。調査は7月4日~9日、全国のビジネスパーソン204名を対象にインターネットで行われた。
○不満の最多は「感情的・高圧的な口調」
「これまでの社会人経験で、上司・先輩の『言い方』や『伝え方』が原因で、腹が立ったり、モチベーションが下がったりした経験はありますか?」と質問したところ、81.9%が「はい」と回答。うち7割が「現在の職場」での経験であるという。
具体的には、「感情的・高圧的な口調だった」(43.1%)が最も多く、次いで「言っていることが毎回変わる(朝令暮改)」(38.9%)、「人格を否定するような言葉だった」(37.1%)が上位に。また、「指示があいまいで後から『そうじゃない』と言われた」(35.3%)や「人前で叱責された」(29.9%)といった声も多く、単なる指示内容だけでなく、その際の態度や配慮の欠如が部下の不満に繋がっているよう。
さらに、不満を感じたときの行動について尋ねたところ、最多は「仕事のやる気を失う」で43.7%。深刻なのは、40.7%が「上司への報告・連絡・相談をためらうようになった」、38.9%が「自分から意見を言うのをやめた」と回答していることで、これは組織にとって最も重要な情報流通が滞り、問題の発見が遅れる兆候と考えられる。
また、不満の最終的な出口として、約3人に1人が「会社を辞めたい(転職したい)と思った」(29.3%)と回答しており、リーダーの「伝え方」が人材流出の直接的な引き金になり得ることが読み取れた。
次に、管理職に対し聴取を行ったところ、管理職自身もコミュニケーションに課題を抱えていることが判明。「部下とのコミュニケーションで最も難しいと感じること」を尋ねると、約半数にあたる48.5%が「分かりやすい指示の出し方」と回答。次いで「相手を傷つけない注意の仕方(フィードバック)」(39.7%)、「適切な褒め方、叱り方」(35.3%)と続いた。