トレジャープロモートは7月30日、「2025年上半期の株式投資に関するストレス度調査」の結果を発表した。調査は6月28日、全国の株式投資に取り組む個人投資家800人(男性399人、女性401人)を対象にインターネットで行われた。
2025年上半期の株式投資に対するストレスについて、「0(ストレスは全くない)」~「10(ストレスが極めて大きい)」までの数値で回答してもらったところ、「ストレス度5」が最多の21.9%。ただし、比較的大きな値である「7以上」を選んだ人を足し上げると25.3%と、4人に1人にのぼった。
また、同ストレス度合いの推移を見ると、2年前の同時期は「ストレス度7以上」は計19.1%で、今回(25.3%)はそれよりも6.2ポイント上昇していることが明らかに。さらに、「ストレス0」の人の割合は、今回調査の10.5%が直近2年で最も低い結果となった。
これらのことから、2025年の株式投資は近年に比べると全体的にストレスが大きくなっていると思われ、その要因として同社は、「日経平均株価の値動きにも現れているように、4月の『トランプ関税ショック』による株価下落による心理的負担が大きい」と分析している。
次に、株式投資の経験によるストレス度合いの違いを見てみたところ、「7以上」と回答した人の割合は、経験年数「3年未満」(29.3%)が最も高く、次に「20年以上」(25.3%)。一方で、「ストレス0」と回答した人も「3年未満」が最も高く、より経験年数が多い層では10%前後だったのに対して、17.0%に。経験値を積んでも大きなストレスを感じる人がいる一方で、経験が浅くてもストレスのない人も多く、それぞれの投資手法によって感じ方に違いが出ているよう。
ストレスが全くない人は、余剰資金で取り組んでいたり、ストレスになるほどの金額を投じていなかったり、あるいは、「配当」や「優待」を投資目的としているから株価は気にならないといった回答が見られたほか、長期での資産形成を目指しているため、目先の株価の値動きには一喜一憂しないなど、自身の投資スタイルを貫いている声も目立つ結果に。
一方、「ストレス7以上」の大きなストレスを感じている人のコメントからは、多くの人が株価が下がること自体に「夜も眠れない」ほどの不安を抱いていることがわかった。