「でも一生の思い出に残るよ!」

そう中学生に語りかけたのは、女優の菅野美穂。7月29日に都内で開催された映画『近畿地方のある場所について』(公開中)のプレミアイベントに出席し、客席にいた中学生に優しい言葉をかけた。


同作は、背筋氏の同名小説を原作に、白石晃士監督がメガホンをとったホラー作品。オカルト雑誌編集者の失踪をきっかけに、複数の未解決事件が“近畿地方のある場所”に集約していく過程を描く。

今回のイベントは、ミステリーバスツアー“東京のある場所”プレミアと題し、公式ホームページ・SNSで公開された“謎の資料”をもとに、集合場所を導き出せた人の中から抽選で選ばれた観客のみが参加できる、特別な企画となった。

ツアーの終着点はユナイテッドシネマ豊洲。バスで移動してきた観客がアイマスクを外すと、目の前にはW主演を務めた菅野と赤楚衛二が観客同様に着席しているというサプライズも用意された。

舞台挨拶では、中学生の観客を見つけた菅野が、「ホラー映画をご覧になったことはありますか?」と声をかける場面も。「1回だけ……今日はちょっと覚悟を決めて来た感じです」という返答に対し、「でも一生の思い出に残るよ!」と明るく励ました。

赤楚が「夜トイレに行けなくなるかもしれないね」と言うと、「お手洗いのライトをつけっぱなしにしておけば大丈夫だよ!」と即座にフォロー。緊張する観客に、さりげなく寄り添う一面を見せた。

話題は、最近ハマっている“ある場所”へと移ると、菅野は「夏休みなので子供と一緒にプールに行っています!」とプライベートエピソードも。「本作の公開が控えているので、内容的にそんな日焼けしてこんがり健康的になってもなと思うんですけど(笑)」と続け、会場の笑いを誘った。

ホラー作品らしい緊張感のある内容に対し、イベントでは和やかな雰囲気が広がった今回の舞台挨拶。
赤楚とともに、主演として現場と作品を支えてきた菅野の人柄が垣間見える時間となった。
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