元AKB48で女優・モデルとしても活躍する永尾まりやが、約1年半ぶりとなる最新写真集『まりやぎツーリズム』(ワニブックス)をリリース。6冊目の今作で自らテーマに掲げたのは“観光”。
人混みのなかでの撮影、そして30代を迎えた今のボディメイク……都会とグラビアの新たな交差点を切り取った1冊に込めた思いを明かしたほか、「自分の中でもとても大事な表現手段」という“グラビア”についても語った。
○6冊目の写真集のテーマ“観光” 自ら提案して実現
──今回は「観光」というコンセプチュアルなテーマの1冊になっています。
テーマは自分で決めたんです。「こういう写真集がやりたいな」と思って、提案させていただきました。
──次に写真集を出すならこういうテーマでやりたいというイメージがあったんですか?
はい、ずっと思っていました。今の時代に合ったテーマで撮りたかったのと、私は東京が好きだし、日本も大好きなので、その良さを写真集で表現できたらいいなと思って。
──リリース情報にも「オーバーツーリズム」など、まさに“今”を象徴するようなキーワードが出てきます。そういった公共的な場で撮るというアイデアも最初からありましたか?
そうですね。実は今回の写真集の裏コンセプトをサブタイトルに込めているんです。インバウンドがあふれている今の日本は海外の方が文化にも興味をもっていてくれているので、例えば日本のアニメや漫画……お土産にそのキャラクターグッズを買ったり。その感覚で日本の「グラビア」も知ってもえたら嬉しいな、と思って海外の人から見た“ザ・日本”の観光地を選びました。
──グラビアで渋谷や恵比寿の街中というのは、あまり使われない印象があります。
そうなんです。私自身も今回のような撮影は初めてでした。
──写真集といえば、自然の多い場所や沖縄のようなロケーションが多いイメージですが、今回の都会での撮影はいかがでしたか?
すごく楽でした(笑)。家からも近くて移動も楽で。とはいえ、これまでの撮影って、沖縄に行ったり千葉の海に行ったり、旅行感のある場所が多かったんです。そういうのも好きなんですけど、「東京にもきれいな場所がたくさんあるのに、ちゃんと撮ってなかったな」という思いがあったので、実現できてとても楽しかったです。
──いわゆる“観光地”と呼ばれるような場所だと、人も多いと思いますが、人混みの中での撮影はいかがでした?
一番大変だったのは、やっぱり渋谷ですね。すごい人の数で……! でも、観光客の皆さんスマホを掲げて、スクランブル交差点を撮っているので、私もその中に自然と溶け込めた感じがしました。あんな形でスクランブル交差点で撮影したのは初めてでした。
──普段よく通る場所でも、撮影で立つと見え方が変わったりしますよね。
本当にそうです。
──観光地ならではの撮影で、大変だったことはありましたか?
やっぱり先ほどから話に出ている渋谷・スクランブル交差点が一番大変だったかもしれません。あとは東京タワーも人が多くて、観光客の方の邪魔にならないように気をつけていました。とにかく海外の方が本当に多かったです。写真集にも収録されている東京タワーのカットも、海外ではインスタグラムなどでよく見かける場所らしく、地下から階段を上がると、ちょうど東京タワーが見えるんです。私も知らなかったんですけど、すごく人気のスポットらしいです。
──住んでいると意外と気づかないけど、海外では有名な場所ってありますよね。
そうなんですよ。人がいっぱいいるから「あ、ここがフォトスポットなんだ」って気づくこともあります。東京タワーのカットもまさにそうでした。
──ある意味“観光地の魅力再発見”ですね。
自分が住んでる街なのに、こうやってちゃんと撮影をする機会がなかなかなかったので、貴重な体験でした。
○年齢とともにボディメイクの方法にも変化
──前作から約1年半ぶりの写真集ということですが、今回のために特別に行ったボディメイクなどはありますか?
がっつり体を絞ったというほどではなく、ちょっと痩せたくらいです(笑)。体重でいうと4㎏くらいで、普段より少し絞った感覚です。今回の撮影前もそんなに体重は増えていなかったので、「ちょっとだけ絞ろうかな」という感じで調整しました。
──それでも4㎏はなかなか大変ですよね。食事制限や運動で調整されたんですか?
ジムに行く頻度は増やしました。年齢のせいもあるかもしれませんが、今はしっかりジムに行かないと体が仕上がらないんです……以前は食事量やちょっとした運動で調整できていたのに、今はジムや走ったりしないと全然維持できなくなってきて。
──運動の大切さが身に染みますよね。
ようやく実感しました(笑)。ジムでのトレーニング以外にも歩くことも意識していて、かなり歩いていました。
──どのくらい歩かれていたんですか?
多いときは1日5㎞、時間で言うと2~3時間くらいです。
──かなり長時間ですね。
全部あわせてですけどね。たとえば「目的地まで片道30分、帰りも30分」で1時間とか、そんな感じで日々歩いていました。ただ、撮影が終わってからは、すぐ自転車に乗っちゃって(笑)。移動もタクシーになって、また歩かなくなってきています……(笑)。
──続けるのは大変ですよね。今回の撮影に向けて特に意識して仕上げたパーツはありますか?
やっぱり“くびれ”ですかね……人の体って少しゆがんでいたりするじゃないですか? 私の場合、片側だけくびれが出にくいので、左右のバランスを見て調整していました。
○「ラスト写真集かも」と思っていた前作 今作も「これが最後かも…」
――また、永尾さんは現在、ABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『グラぱらっ!』に出演されるなど多方面で活躍されています。今後、ご自身としてはどのようなお仕事をしていきたいと考えていますか?
私はやっぱりグラビアが好きなので、これからもグラビアを続けていきたいと思っています。今回出演させていただいている『グラぱらっ!』も、グラビアを題材にしたドラマだったので、そういう作品に関われたのはすごく嬉しかったです。自分の中でもグラビアはとても大事な表現手段だと思っています。
──今回の写真集では、ご自身で「観光」というテーマを設定されていましたが、次にやってみたい構想などはありますか?
今のところは正直ないですね(笑)。実は前作の写真集で「もう写真集は最後かな」と思っていたんです。
■永尾まりや
1994年3月10日生まれ、神奈川県出身。2009年にAKB48の9期生オーディションに合格、2016年にグループを卒業した。現在はグラビアのほかABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『グラぱらっ!』に出演するなど各方面で活躍中。また、アイドルグループ・かぷ(ハート)ちゅーるのプロデューサーも務めている。