エンセッションは8月1日、「キャリアに関する悩みのアンケート」の結果を発表した。調査は3月、キャリアに悩む20代~50代の社会人280名を対象にインターネットで行われた。
「キャリアについて悩み始めてから、どのくらいモヤモヤが続きましたか?」と尋ねたところ、「1年以上」が最多の43.9%。一方で、「3ヶ月未満」(13.6%)や「1ヶ月未満」(11.1%)など、比較的短期間で解決した人は約20%にとどまり、多くの人が違和感や不安を長期にわたって抱え続けているよう。
また、悩みを解決するための行動について教えてもらったところ、「転職」(42.5%)が多く、特に女性はダントツのトップ。次いで、男性は「副業を始める」「今の職場で環境を変える」と続いたのに対し、女性は「スキルアップ」「何もせず様子を見た」が上位に。副業や独立を検討したのは男性が多い傾向に。
最終的にどんな選択をしたのかを聞くと、最多は「転職」で30.4%。次点は「何もせず様子を見た」(23.9%)が続き、選択肢は検討しても実行に至らない構造が浮き彫りとなった。
次に、キャリアの悩みを相談した相手を教えてもらったところ、身近な「家族」(32.9%)、「友人・同僚」(20.4%)、「上司・職場の先輩」(16.4%)が上位にあがった一方で、3人に1人が「誰にも相談しなかった」(36.4%)ことが明らかに。
また、前問にて最も多く実行されたアクションが「転職」(30.4%)だったのに対し、「転職エージェントに相談した」と回答した人は7.5%だったことから、実行されたアクションと相談先との間にギャップがあるよう。
「相談した結果、悩みはどう変化しましたか?」と聞くと、「完全に解決した」はわずか8.4%にとどまり「少しは解決したがまだ不安」(38.2%)、「ほとんど変わらなかった」(20.8%)、「相談したことで悩みが深まった」(5.1%)を合わせると、実に6割超が“モヤモヤを抱えたまま”という状態であることがわかった。
最後に、「もし費用や手間を気にせず相談できるなら誰に相談したいか?」と質問したところ、「キャリアコーチ・メンター」(12.8%)、「転職エージェント」(13.9%)が上位に浮上。このことから、「本当は専門家に相談したい。