パーソルキャリアは8月4日、「2025年 副業・兼業の実態調査」の結果を発表した。調査は7月9日~14日、20代~50代の社会人357名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、副業経験者の割合は39.2%。年収別にみると「701万~1,000万円以下」が最多の40.9%、次いで「301万~ 500万円以下」(40.0%)、「300万円以下」(39.4%)と続く。また、今後の副業・兼業意向については66.7%が「始めたい・続けたい」としており、特に年収「501万~ 700万円以下」の層では82.9%と高い割合を示した。
続いて、副業経験者に副業で実際に得た月収を聞いたところ、平均で5.4万円、中央値が3.0万円、最頻値が1.0万円という結果に。対して、全回答者に聞いた理想の副業月収は平均で10.8万円、中央値が5.0万円、最頻値が5.0万円となり、実態と理想に乖離が見られた。
また、自分のスキルを活かせる副業を聞くと、「資産運用型」(28.6%)が最も多く、次いで「IT・デザインなどの専門スキル系」(27.7%)、「オンラインマッチング型」「教育・指導系」が(ともに22.7%)が上位に。副業への不安や懸念を聞くと、「収入に見合わない労力になる」(43.4%)や「プライベートが犠牲になる」(34.5%)、「本業が疎かにならないか」(31.7%)といった声が多くあがった。
次に、ゆかりある地への貢献意欲を聞くと、「スキルを役立てたい派」が78.1%で過半数を占めた。また、地方副業の意向や興味を聞くと、76.5%が「興味があり、やってみたい(既にやっている)」「興味はあるが、やらない・できない」と回答。興味がある理由を聞くと、「空いた時間を有効活用したい」「地方創生に貢献したい」(ともに37.4%)や「多様なはたらき方を経験したい」(34.8%)といった声が。
一方、「興味がない」と回答した人(23.5%)にその理由を聞くと、「地方副業を知らなかった」が50.0%で最多となり、次いで「地方に特別な関心がない」(21.4%)、「活動にかかるコストが負担」「本業との両立が難しい」「副業は効率重視で済ませたい」(いずれも16.7%)が上位となった。