映画『ふつうの子ども』(9月5日 テアトル新宿ほか全国公開)の完成披露上映会が6日、都内で行われ、嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大、蒼井優、風間俊介、瀧内公美、呉美保監督が登壇した。

○本当の先生と生徒のように過ごした撮影

主人公・唯士(嶋田鉄太)の担任教師・浅井役を演じた風間。
生徒役を演じた30人の子どもたちとの撮影をこう振り返った。

「教室が、撮影現場ではなくて、本当に教室だったんですよね。子どもたちにはありのまま、一人ひとりがその場にいてほしいという願いを監督が込めていたので、(子どもたちは)本当に自由にやっていた。僕、良い時には褒めて、ちゃんと叱る時は普通に叱ってたんですよ」

「なので、撮影がない時間も、『さっきした約束が守られていませんでした』とか言ってたので、普通に生徒と先生でいたんです。鉄太くんとは、別の作品でも一緒だったんですけど、鉄太くんも『あの時は怖かった』と言ってました(笑)」

すると、嶋田は「怖いです。本当に怒ると怖いです」とポツリ。続けて、「あっ、もう一個のほう(の作品)もぜひ見ていただきたいです」と宣伝し、笑いを誘った。また、唯士のクラスメイト・三宅心愛(瑠璃)の母親・冬役を演じた瀧内も、風間と生徒たちの様子について、こう証言した。

「リハーサルの時に拝見いたしました。そのシーンは、子どもたちが普通に騒いでいて、『今、(騒いでいると、撮影現場に)怒られに来てることになるんだぞ!』と言っていたのが、非常に印象的で(笑)。本当にそうなんだよなと思って。(風間さんは)先生でした」 

○映画『ふつうの子ども』

上田唯士、10才、小学4年生。
両親と三人家族、おなかが空いたらごはんを食べる、いたってふつうの男の子。最近、同じクラスの三宅心愛が気になっている。環境問題に高い意識を持ち、大人にも臆せず声を挙げる彼女に近づこうと頑張るが、心愛はクラスの問題児、橋本陽斗に惹かれている様子。そんな三人が始めた“環境活動“は、思わぬ方向に転がり出して――。

(C)2025「ふつうの子ども」製作委員会
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