俳優の二宮和也と小松菜奈が出演する映画『8番出口』(8月29日公開)のIMAX先行上映が開催され、上映後、二宮と川村元気監督による舞台挨拶が実施された。
『8番出口』は、2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏が制作し、累計170万ダウンロード超のヒットを記録したゲーム『8番出口』を実写化した作品。
○二宮和也と川村元気監督によるネタバレありのシークレットミーティング
8月8日、本作のIMAX先行上映が開催され、上映後、二宮と川村元気監督による舞台挨拶が行われた。本作では「脚本協力」として、二宮が製作に深く携わっていたそうだが、監督とのコンビネーションは、ある意味無限ループのようだったとのこと。この件について川村監督は、「一緒に編集した映像を観て、夜に現場で"次の日にこのシーンを録り直そう"みたいな打ち合わせをして、共同脚本の平瀬(謙太朗)くんと脚本を修正して、夜のうちに二宮くんに送って、修正して、翌朝打ち合わせをして、また同じシーンを撮影する……みたいな本当にゲームのテストプレイのような撮影でした」と述懐し、二宮は「みなさん"今日、何を撮るの?"みたいな感じでしたよね。そんな作業を繰り返す毎日でした」と振り返った。また、本作の演技について二宮は、「塩・胡椒くらいの味付けしかしていない」と返答。それに対し、「映像を編集していて気付くんですよ。ここのシーンは二宮くん、動きが早すぎでは……って思っても、編集してみたら、早いほうがよかったみたいなことが多くて。ペース配分に関しても天才なんだって思いました」と、川村監督が明かすとご満悦な様子の二宮。その他、まだ明かせない映画製作の裏側を語ったところで、イベントの本題へ。公開まで3週間となった本作だが、「二宮さんから全国のお客様へお話したいことがあるんですよね?」とMCに聞かれると、二宮は「公開に先駆けてご覧いただいた皆様に、お願いがあります」と手紙を読み上げ、約3,000人の共犯者(観客)に向けてネタバレに関するお願い事を発表した。ここでしか聞けない秘密の共有に、会場全体が真剣に耳を傾ける中、川村監督は、「作った僕たちも一回どのような映画なんだろうって、カンヌ国際映画祭で拍手を浴びてもまだ実感が湧かなくて。
○河内大和演ずる"歩く男"がサプライズで出現
トークセッションが終了し、一旦、二宮と監督が降壇すると、本編の中で異質な存在感を放つ"歩く男(河内大和)"が場内にサプライズで出現。 「え……!?」と、ざわざわする場内をよそに、真顔で客席をぐるっと一周すると、ポツンと空席になっていたシートに着席。そのまま二宮、監督が再入場しフォトセッションがスタート。"歩く男"のうちわを掲げた観客に混じって"歩く男"が写り込む、異変だらけのフォトセッションとなりイベントは二度目の幕を閉じた。
(C)2025 映画「8 番出口」製作委員会
【編集部MEMO】
本作で脚本も手がける川村元気監督は、『電車男』『デトロイト・メタル・シティ』、『告白』、『悪人』、『君の名は。』などのプロデューサーとしても知られる。初監督作である『百花』では、第70回サン・セバスティアン国際映画祭にて、日本人初となる最優秀監督賞を受賞している。