味の素冷凍食品は8月10日、高タンパク質が特徴の餃子・焼売や電子レンジ対応のチーズリゾットなど、家庭用冷凍食品の新商品6品とリニューアル品4品を全国で発売した。発売に先立ち、都内で行われたメディア向け試食会の様子をレポートする。


■ニンニク風味が前面に出た「ザ★」シリーズの「から揚げ」

「自宅で外食品質を楽しめる」をコンセプトとする「ザ★」シリーズの「から揚げ」リニューアル商品は、ニンニクの風味を前面に出し、醤油の香りをアクセントに加えることで、味のバランスを整えた。担当者は「白飯のおかずとしての存在感を重視し、思わず箸が進む味わいを目指した」という。

さらに、「ザ★」シリーズの「ハンバーグ」リニューアル商品は、肉のジューシー感と食感のバランスにこだわって開発された。肉の配合を何度も検証し、この製品に一番合うジューシー感を追求。さらに、ソースの玉ねぎ量を増やし、具材感と甘みを高めたことで、高級感のある仕上がりとなっている。

■高たんぱく質で具もぎっしり「たんぱく豚肉餃子」

大きなパックが目を引くのは、タンパク質・鉄分・カルシウムを効率よく摂取できる新商品「たんぱく豚肉餃子1kg袋」。餃子12個で成人が1日に必要なタンパク質の約4分の1を補える設計だ。開発では、ジューシーさを損なわないよう皮と具材の配合や製造工程を調整。担当者は「皮にタンパク原料を入れながらも、これまでで最もジューシーな仕上がりになった」と力説する。

豚肉焼売36個入りの「たんぱく豚肉焼売1kg袋」も新発売。「たんぱく豚肉餃子1kg袋」「たんぱく豚肉焼売1kg袋」とも、トレイがないため、冷凍庫の中でかさばらないのがうれしいポイントだ。

つけダレなしでも食べられる濃厚な「コクうま味噌ギョーザ」


新商品「コクうま味噌ギョーザ」は大人も子どもも楽しめる味を目指し、さまざまな種類の味噌を比較した上で、熟成甘味噌を採用。
味噌の風味を出しつつ塩分は控えめで、子どもが感じる甘みと大人向けの深みを両立しているという。さらに、豚肉のうまみを引き立てる味噌の特性を活かし、つけダレなしでも食べられる濃厚な味わいに仕上げている。

■焼売はえびが追加され、見た目も風味も華やかに

「海老肉焼売」も大幅にリニューアル。大ぶりのえびをトッピングしたことで、見栄えのよさと風味を両立させているそう。3年の開発期間と約100回の試作を経て完成し、容量も12個から15個に増量した。冷めても硬くならず、お弁当やおつまみとしても活躍する一品だ。

■レンチンでチーズリゾットが完成

新商品「レンジでハンバーグ トリュフで香る濃厚デミグラスソース2個入り」は、調理時間18分のボイル式から、短時間で仕上がるレンジ対応に変更。デミグラスソースが焦げないよう、数多くの試作と工夫を重ねて完成させた。

人気商品「野菜たっぷり 中華丼の具」のリニューアル商品は、野菜の苦味やえぐみを改善するため湯切り工程を追加し、安定した品質を確保するために岐阜工場で繰り返し試験を行った。結果、雑味を抑え調味料の風味が引き立つ仕上がりになっている。

新商品「チーズリゾット」はパルメザン、チェダー、ゴーダの3種類のチーズを使うことで、濃厚な味わいに。さらに、リゾットらしいお米の食感を再現するため、水を入れてから電子レンジで温める方法を採用している。


そのほか、「鍋にスープに水餃子」、「XO醤香る肉焼売」、「おべんとPON」シリーズの「トマトバジルチキン」が新発売。味の素冷凍食品は、今後も多様な時短ニーズに対応する商品を展開し、冷凍食品市場のさらなる活性化を目指していく。

橋本 岬 2014年に法政大学大学院を中退後、女性ファッション誌の編集者を経てフリーランスに。得意ジャンルは、IT、スタートアップ、エンタメ、女性の働き方。2022年4月から2023年2月までカナダに語学留学。 この著者の記事一覧はこちら
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