江崎グリコは、「ポッキーチョコレート」と「ポッキー極細」の2品を、9月2日よりリニューアル発売する。発売に先駆けて、8月20日にはメディア発表会を開催し、リニューアルのポイントやこだわりについて説明された。


○■1966年に誕生した「ポッキー」

冒頭、江崎グリコ グローバルブランド事業部 Pockyマーケティンググループ マネージャーの三浦啓吾氏が登壇し、ポッキーの歴史について紹介した。

ポッキーは、1966年に「世界で初めてのスティック状チョコレート」として誕生。ポキッと折れるリズミカルな食感とコンパクトで持ち運びやすいパッケージで、長年愛される定番商品となっている。1970年代では、アーモンドポッキーやいちごポッキーなど味のバリエーションを展開。また、ポッキー・オン・ザ・ロックなど食べ方のシーンが拡大した。

2010年代には、「ポッキーチョコレート」を中心に、商品を再構築。現在は、ファミリー層におすすめの大袋・ストックタイプや、シーズナル商品なども展開。三浦氏は「スティック状の中でも、さまざまな味わいやバリエーションを楽しんでいただけます」と話す。

○■「Share happiness!」の定義も見直しへ

リニューアルにあたって、スローガンに掲げている「Share happiness!」を見直すところからスタートしたという、江崎グリコ グローバルブランド事業部 Pockyマーケティンググループの鈴木葵氏。

「これまでは気の合う友人とその場を楽しむような瞬間的な楽しさ、うれしさのためにシェアすることを体現してきました。今後は、もっと持続的で、お互いの豊かさのためにシェアしていく。育った環境が違ったり、世代が違ったりとバックグラウンドを超えてシェアハピネスを広げていきたい」と鈴木氏は強調する。


今回、「素材を生かしたシンプルで飽きのこないおいしさで、つぎつぎ手が進むポッキー」をコンセプトに、「ポッキーチョコレート」と「ポッキー極細」の2品をリニューアルする。

素材の味わいをいかしたカカオが主役のシンプルな設計に進化。また、パッケージにもこだわっており、ポッキーの角度や広がり方を調整したり、一部フォントや内袋を変更するなど、赤い箱はそのままに、より気兼ねなくシェアができるようなデザインイメージとした。来年以降では、海外にも順次展開予定だという。

○■原料を一から見直し - 厳選したカカオを使用

リニューアルのポイントは、「原料を見直し、素材にこだわったシンプルな設計」、「カカオの風味が引き立つチョコレート」、そして「チョコレートを引き立てる香ばしいプレッツェル」の3点だと、江崎グリコ グローバルブランド事業部 商品開発部 Pocky商品開発グループの鋤本浩司氏は話す。

チョコレートは、30種類以上のさまざまな産地のカカオを取り寄せ検証し、厳選したカカオを使用。また、従来の2種類の組み合わせから、複数産地を組み合わせた設計に進化したことで、香り高くコク深いチョコレートへ進化した。

プレッツェルは、国産全粒粉や発酵バターを新たに使用。食感が良く、チョコレートの風味を引き立てる香ばしい味わいを実現したという。素材を一から見直したことで、よりシンプルな設計となったこともポイントだ。原料点数は現行品の16点から5点削減。新規配合で素材由来の原料が2点加わり、リニューアル品は13点となっている。


リニューアルに合わせたコミュニケーションでは、新しいポッキーを実際に食べてもらい、より多くの人に気兼ねなくシェアして楽しんでもらうような、味わいの体験を提供していくという。9月2日の発売日からは、X公式アカウントにて「ポッキーの革命実感キャンペーン」を実施する。
編集部おすすめ