「投資に興味はあるけれど、まだ始めていない」という人は少なくない。先日、編集部が行ったアンケート調査では、投資に関して「興味はあるが、まだ何もしていない」と答えた492人は、以下のような理由を挙げた。
この結果から見えてくるのは、投資に踏み出せない人の多くが、「知識の不足」や「情報の多さ」に不安を感じているという点だ。
今やネットやSNSを通じて、投資情報は手軽に手に入る。一方で、「本当に信頼できる情報なのか」「自分に合っているのか」と判断するのは簡単ではない。さらに、「周囲に相談できる人がいない」「手続きが複雑そう」といった孤立感や心理的ハードルも影響していると思われる。
“投資は自己責任”といわれるからこそ、自分に合った情報を見つけるには、それなりの時間と労力がかかる。だからこそ、「信頼できる相談相手と出会えるかどうか」が、最初の一歩を後押しする大きなカギになる。
○誰に聞けばいい? “全方位の専門家”はいない時代
では、投資について疑問を抱いたとき、誰に聞けばよいのだろうか。
ファイナンシャルプランナー(FP)や、独立系アドバイザー(IFA)、金融商品の販売担当者など、頼りになりそうな専門家はいるものの、あらゆる商品に通じた“万能なアドバイザー”を見つけるのは難しい。
たとえば、ある人は株式に強くても、債券やロボアドには詳しくないかもしれない。また、金融機関との関係性や報酬体系によっては、アドバイスが中立性を欠くケースもある。
つまり、情報の正確さだけでなく、「誰が、どの立場で語っているか」にも気を配らないと、納得できる判断には至りにくいのが実情だ。
○会場にあふれる“質問したい人”──リアルイベントの価値
そんな中で網羅性のある情報に触れる機会として注目されているのが、金融機関が主催するイベントだ。
2024年9月8日に行われたSBI証券の『資産運用フェス2024』では、各ブースの質問コーナーが長蛇の列となり、来場者の関心の高さを物語っていた。NISAなどをきっかけに口座を開設した人が増えている一方で、資産配分の方法や運用手法に不安や疑問点などを抱えている人が多いことがうかがえる。
SBI証券の担当者も「想像以上の質問の多さに驚いた」と振り返る。なかでも目立ったのは、「この商品は自分に合っているのか?」「どれくらいのリスクがあるのか?」といった、“自分ごと”としての問いだったという。
○“すべてに詳しい人”はいなくても、各商品のプロが集まっている
このイベントの特徴は、ひとりのアドバイザーが一括で相談を受ける形式ではなく、商品ごとのプロが直接ブースで応対するという点にある。
つまり、「投信について知りたい人は投信のプロに、株やETFについて知りたいひとは専門の担当に」と、悩みの種類ごとに的確なアドバイスが得られるよう設計されている。
SBI証券の担当者はこう話す。
「お客さまごとにライフスタイルや資産の状況が異なるように、お客さまが求める情報も多岐に渡ります。こうした対面でのイベントを通し、商品を提供している当事者が、その商品のメリットやリスクを正しく説明することで、お客さまの悩みが少しでも軽減できればと思います。」
しかし、「何が分からないのかも分からない」という状態の人は、どのブースに行けばいいのかすら、迷ってしまうのではないだろうか。
「SBI証券に関する質問がなんでも聞ける“SBI証券何でも質問コーナー”もご用意しています。弊社の社員がお客さまからのご質問に直接お答えするコーナーも非常に盛況で、直接聞きたいことがある方が、多いのだと改めて感じました」
と話してくれた。
もちろん、イベントに参加しただけで最適な選択が見つかるわけではない。
○次回のフェスも開催決定。まずは知ることから
SBI証券は、2025年9月7日にも『資産運用フェス2025』の開催を予定している。詳細は同社の特設サイトで案内されているが、今回も同様に、各投資商品に関するブースやセミナー、相談コーナーなどが設けられる。
「投資に興味はあるけど、自信がない」「ネットの情報だけでは決められない」と感じている人にこそ、こうしたリアルイベントは有効な選択肢になりうる。
迷ったら、まずは話を聞きに行ってみること。そこから、あなたの“投資の入り口”が見つかるかもしれない。
○イベントの詳細
イベント名 資産運用フェス2025
開催日時 2025/9/7(日) 9:30開場 18:00閉会
参加費用 無料(事前お申し込み制)
実施方法 会場・オンライン配信でのハイブリッド形式
申し込み期限 2025/9/5(金)12:00
会場 東京国際フォーラム ホールE・ロビーギャラリー
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5-1 ガラス棟地下2階・地下1階
イベント詳細ページはこちら
※オンラインでも視聴可能
調査時期: 2025年7月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数:2003人
調査方法: インターネットログイン式アンケート