大阪・関西万博が活況を呈している。各国パビリオンはもちろん、会場内のレストランにも連日、長蛇の列ができているという。
そんなスシローが、ここにきて新たな仕掛けを始動させた。万博が後半戦に突入した今、次なる一手は何なのか。現地で確かめてきた!
○▼RPG風クイズゲーム「スシクエスト」が新登場!
万博期間中、「スシロー未来型万博店」では、スシローならではのユニークな仕掛けが次々と登場している。その最新版が、水産学習ゲーム「SUSHI QUEST(スシクエスト)」だ。8月19日からデジロー(座席ごとに設置された巨大タブレット)に限定搭載された第2弾コンテンツである。
「スシクエスト」は、水産資源の持続可能性をテーマに、ロールプレイング風のクイズゲーム形式で展開。プレイヤーは「養殖」「機械」「研究」の3つの“国”のうちのいずれかの勇者となり、気候変動による海洋環境の変化や漁業従事者の高齢化など、現代の水産業が抱える課題に直面する。
その解決策として、陸上養殖、自動給餌機、水空合体ドローンといった技術や研究の力を駆使し、美味しい寿司を食べ続けられる社会を目指すという内容で、ゲームは1980年代を彷彿させる8ビット風レトロデザインを採用。懐かしさと新しさが同居する作りとなっている。
ゲームの開始は、席に着いてから約20分後に自動起動する仕組みになっているが、デジロー上の回転レーンのゲームアイコンをタッチすればいつでもプレイが可能。所要時間は3~5分程度と短く、気軽に遊びながら水産資源にまつわる課題や現状について学ぶことができる。
この「スシクエスト」は、第1弾として万博開幕時から登場している「UNI CATCH GAME(ウニキャッチゲーム)」の続編にあたる。ウニを捕獲してランキングを競いながら、その背景にある海洋環境の変化や海藻の育成といった自然の循環を学ぶコンテンツで、「スシクエスト」と同様、楽しみながら学べる仕掛けとして来店者から人気を博しているという。
○▼「あしたのサカナ」シリーズの新メニューを実食!
「あしたのサカナ」シリーズもスシロー未来型万博店の目玉のひとつだ。この店舗では、天然に依存しない“持続可能な水産資源”を重視し、すべて「養殖」の魚を使用。中でも、陸上養殖などの先端技術を用いた水産物を寿司ネタに使うのが「あしたのサカナ」シリーズである。
7月2日以降は「美ら海育ちの漬けヤンバルスギ」「愛南育ちのセンネンダイ」「陸上育ちの竹富島クルマエビ」といった珍しい寿司ネタも登場。いずれも地球温暖化による海水温の上昇にも耐えられる養殖技術によって育てられ、“次世代の寿司ネタ”としての可能性を大いに示している。
せっかくなので、この3種類を実際に味わってみたのだが……
「美ら海育ちの漬けヤンバルスギ」は、ブリやカンパチのような上質な脂とクセのないさっぱりした味わいで、甘じょっぱい漬けダレもよく染み混んでいてかなり美味。身は弾力もあって食感的にも最高!
「愛南育ちのセンネンダイ」は濃厚な旨味と甘みが特徴的で、なめらか&もっちりした食感も絶品! とても珍しい魚で、「センネンダイ」という名前の由来は「千年に一度しか獲れない」という意味からきているのだとか。初めて食べたけど、本当に美味しい……。
「陸上育ちの竹富島クルマエビ」も驚くほど美味しく、上品な甘みとプリプリ食感がとにかく際立っている。高級食材とのことだが、これも陸上で養殖したというのだから本当に素晴らしい。
他にもスシロー未来型万博店では、この店舗でした味わえない限定メニューを多数用意。どれも新しさや未来を感じさせるメニューばかりなので、日頃からスシローを利用している人でも、きっとかつてない新体験ができるに違いない。
回転寿司のワクワク感を楽しみながら、地球や水産の未来に思いを馳せる。スシロー未来型万博店は、楽しいだけでなく“未来の食”を考える場となっていた。万博会場を訪れる際は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。もちろん、整理券は午前中に発券しておくことをお忘れなく!
猿川佑 さるかわゆう この著者の記事一覧はこちら