俳優の吉沢亮と横浜流星共演の映画『国宝』(公開中)の興行収入が、公開77日間で110.1億円を突破した。また。
観客動員数は782万人を越えていることが明らかになった。興行収入ついては、1983年公開の『南極物語』を抜いて、歴代邦画実写第2位の数字となっている。

『国宝』は、2017年から朝日新聞にて連載された吉田修一氏による同名長編小説の実写化作。歌舞伎界を舞台にした原作は、連載時から大きな話題となり、2019年に「第69回芸術選奨文部科学大臣賞」と「第14回中央公論文芸賞」をダブル受賞した。

6月6日に公開となった本作だが、公開77日間で興行収入が11,016,332,800円に達し、観客動員数は7,829,237人となっていることが明らかになった(興行通信社調べ)。この数字は、邦画実写において、『南極物語』(1983年公開/110.0億円)を抜き、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年公開/173.5億円)、に次ぐ第2位の成績となっている。

なお、本作は第78回カンヌ国際映画祭、第27回上海国際映画祭でも上映され、フランス、スイス、オランダ、韓国、香港、台湾など、9の国と地域での公開が予定されており、海外でのヒットも期待されている。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

【編集部MEMO】
メガホンをとった李相日監督は、2006年に公開された『フラガール』で、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞、文化庁芸術選奨新人賞を受賞している。2010年に公開された『悪人』は、『国宝』と同じ吉田修一氏の原作による作品で、第84回キネマ旬報ベスト・テンにおいて日本映画ベストの1位に輝いている。
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