セイコーウオッチの「セイコー アストロン」は、電波時計機能による時刻合わせや、GPS電波による時刻合わせを備えた高機能なモデルを多数そろえるクオーツウオッチのブランド。2025年8月時点で4シリーズを展開しており、その中の「NEXTER(ネクスター)」は2022年に加わった新しいシリーズだ。
現代的で洗練されたデザインはバリエーションに富み、高機能なモデルも多い。

今回はそのアストロン ネクスターから、2025年5月発売の「SBXC175」を取り上げる。35万2,000円で発売中だ。

SBXC175のベゼルは、ブルーをベースとしてサファイアガラスをセット。透明感と光沢感があり、とてもキレイなベゼルだ。風防にもデュアルカーブサファイアガラスを採用している。風防は独自の無反射コーティング処理「スーパークリアコーティング」となっており、光の反射を99%以上抑制するという。実際にダイヤルを眺めても、場所を問わず良好な視認性だ。

そのダイヤルは、ホリゾンタルパターン(横縞)の型打ち仕上げ。写真にすると横縞がやや強調されて見えるが、実物はもう少し穏やかな印象だ。ダイヤル上には、12時位置にストップウオッチの1/20秒針、6時位置に12時間時計(ストップウオッチ時分針)、9時位置にマルチインジケーター(通常は曜日表示)というサブダイヤル、日付表示、12時間時計のAM/PM針が配置されている。

各種の針やインデックス、サブダイヤルの外周リングなどにはシャープな鋭さと立体感があって、12時位置と6時位置のサブダイヤルは目盛りをダイヤカットに。
控えめだが上品な輝きがよいアクセントになっている。全体感としては、ブルーのダイヤル/ベゼルと合わせてクールで知的なイメージが浮かぶ。

ケースとブレスレットの素材はチタンで、独自の表面硬化技術「ダイヤシールド」を加工。ヘアライン仕上げと鏡面仕上げを組み合わせており、スポーティとエレガントをうまく表現している。

ケースサイズは横44.1mm×縦50mm×厚さ14.4mm。一見すると大柄なたたずまいだが、軽量なチタン素材のおかげで重さは110gに収まっている。防水性能は10気圧の日常生活用強化防水だ。

ムーブメントはクオーツ式の「キャリバー 5X86」を搭載。ソーラー充電によって動作し、フル充電から約6カ月間の駆動力を持つ(パワーセーブ時は約2年間)。また、GPS衛星の電波を受信して時刻を正確に合わせる機能も。GPSによる時刻合わせをしない場合、平均的な制度は月差±15秒だ。キャリバー 5X86は非常に多機能なムーブメントで、以下におもな機能を挙げておく(セイコーウオッチのWebサイトから引用)。


過充電防止機能
パワーセーブ機能
ストップウオッチ機能(1/20秒計測 12時間計)
パーペチュアルカレンダー機能(2100年2月28日まで)
ワールドタイム機能(38タイムゾーン)
デュアルタイム表示機能
曜日表示機能
パワーリザーブ表示機能
タイムトランスファー機能(ホームタイム/ローカルタイムの入れ替え)
衛星電波受信によるタイムゾーン修正機能・スーパースマートセンサー機能
捕捉衛星数表示機能
受信結果表示機能
DST(サマータイム)機能
受信オフ機能(機内モード)
針位置自動修正機能

SBXC175はブルーのダイヤルに同じくブルーのベゼルだが、メタリックグレーのダイヤルにブラックベゼルのSBXC177(35万2,000円)、クリスタルブラックのダイヤルとベゼルのSBXC179(37万4,000円)という3種類のレギュラーモデルをラインナップしている。いずれも個性的な雰囲気をまとっているので、ショップで見かけたらじっくり比べてみてほしい。
○ギャラリー
編集部おすすめ