LINEヤフーが運営する「Yahoo!検索」は、防災に関する検索傾向を発表した。2025年7月30日にカムチャツカ半島沖で地震が発生し全国的に津波警報が出された際には、防災関連の検索数が急増したという。
○幅広い世代が地域ごとのリスク把握に関心を寄せた
分析によると、「ハザードマップ」の検索は同日の前週平均比で約15倍となり、翌31日も約3倍の水準が続いた。さらに「地名 ハザードマップ」と入力した検索は特に伸び、30日には前週平均の約72倍、31日も約7倍と高い数値を記録した。世代別では40代の利用が最も多く、次いで50代、30代の順で多く検索されており、幅広い世代が地域ごとのリスク把握に関心を寄せたことが明らかになった。
○Yahoo!検索担当者のコメント
「今回の津波警報発表で『地名 ハザードマップ』の検索数が急増した背景には、ユーザーの皆様が"自分ごと"として災害に備える意識を強く持ち始めているのではないかと考えています。Yahoo!検索では、災害発生時に必要な避難情報や、日頃の防災対策として知っておきたい地域の災害発生リスクなどを簡単に把握できるよう、検索結果上に情報を整理して表示する工夫をしています。"いつもの検索"が"いざという時の備え"にもつながるよう、LINEヤフーとしては今後も、ユーザーの行動に寄り添った防災支援を検索という形で強化していきたいと考えています」。
○「防災の日」に向けて、災害時の情報収集や日頃の防災に役立つ検索方法を紹介
近年は線状降水帯や台風による水害、大規模地震など自然災害の発生が相次いでおり、平時からの備えが重要になっている。Yahoo!検索では災害時に必要な情報を市区町村単位でまとめて表示する仕組みを整えており、避難情報や気象警報、地震や津波、停電、台風などの関連情報に素早くアクセスできる。加えて、「ハザードマップ」と検索すれば洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域、津波浸水想定区域を確認できるほか、「避難場所」と入力すれば災害種別ごとの避難場所を表示し、「避難所」と入力すれば開設中の避難所の住所や連絡先、混雑状況や収容人数、避難者数といった情報を一覧で確認できるようになっている。
さらに、「防災」と検索すると災害時に役立つ検索活用法や日常の備えに関する情報をまとめた特設ページにアクセス可能であり、ユーザーが日頃からリスクを把握し、いざという時に迅速に行動できるよう支援している、とのこと。
○災害情報
「市区町村名 災害」と検索すると、下記の情報がまとめて確認できる。
・避難情報:緊急安全確保や避難指示などの警戒レベル、対象区域
・防災情報:気象警報・注意報、土砂災害警戒情報、指定河川洪水予報
・関連情報:地震情報、津波情報、停電情報、台風情報
・公共情報:自治体が発信する緊急情報
○ハザードマップ
「ハザードマップ」または「市区町村名(または都道府県名) ハザードマップ」などで検索すると、検索結果上で洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域、津波浸水想定区域の3種類の災害発生リスクを確認できる。
○避難場所
「避難場所」または「市区町村名(または都道府県名) 避難場所」などで検索すると、検索結果上で地震、津波、洪水、土砂災害、内水氾濫、高潮、火災、火山噴火の8つの災害種別ごとの避難場所が確認できる。
○避難所
「市区町村名 避難所」や「市区町村名 避難所開設」と検索すると、開設されている避難所の情報が掲出される。避難所の住所、連絡先の基本情報のほか、混雑情報、最大収容人数、現在の避難者数などの詳細が最大10カ所まで一覧で確認できる(※)。
※施設により表示される情報が異なる