oricon MEは9月1日、「ふるさと納税サイト」の利用実態データを発表した。調査は2025年4月16日~4月28日、2024年にふるさと納税サイトを利用し、各自治体に寄付をした18~84歳3,238人を対象に、インターネットで行われた。

○2024年ふるさと納税で寄付した金額

ふるさと納税サイトの利用者3,238人に対し、「2024年ふるさと納税で寄付した金額(単一回答)」について聴取したところ、「50,000円~99,999円」が25.7%で最多となった。次いで「30,000円~39,999円(14.9%)」、「20,000円~29,999円(14.0%)」と続いた。10万円未満の寄付は計80.1%で約8割と大半を占めており、10万円以上の寄付は計19.9%と約2割にとどまった。

○ふるさと納税サイトで選んだ返礼品TOP10

「ふるさと納税サイトで選んだ返礼品(複数回答)」について聴取したところ、「肉」と「魚介・海産物」が20.6%と、同率で最多となった。次いで、「米(16.7%)」が続き、TOP3には日常的に消費される食品がランクインするなか、「果物・フルーツ(11.1%)」や「酒・アルコール(4.5%)」も上位に位置しており、特産品や嗜好品を選ぶ利用者が一定数いることがわかった。

肉・魚介・海産物を選んだ人からは、「物価が上がり過ぎて生活費がとても大変なので、返礼品にお肉や魚、果物類があると助かる(30代・男性)」、「肉のカテゴリーが豊富で選ぶのが楽しい(40代・男性)」といったコメントが。米を選んだ利用者からは、「米不足の時も、お米が定期で届いて助かった(50代・女性)」、「米が重いので配達いただけて助かる(60代以上・男性)」といったコメントが寄せられている。
○ふるさと納税サイトで選んだ返礼品TOP5×年代別

ふるさと納税サイトで選んだ返礼品TOP5×年代別で集計をしたところ、「10・20代」~「40代」では「肉」が最多、「50代」「60代以上」では「魚介・海産物」が最多となった。

○地域復興・災害支援の認知度

ふるさと納税サイトの利用者に「ふるさと納税サイトで、地域復興・災害支援など、地震や台風・豪雨などの災害支援に関する取り組みを実施しているのを知っているか?(単一回答)」と聴取したところ、「詳しく知っている(18.1%)」「少し知っている(63.6%)」を合わせると81.7%の人が「知っている」と答えた。

国内で地震や水害などが頻発するなか、ふるさと納税を通じて災害支援や復興支援といった公共性の高い取り組みへの寄付ができることが広く認知されていることがわかった。
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