Xのタイムラインを見ていると、投稿に「@grok ファクトチェック」とリプライをつけているポストを見かけます。これは、xAI社の生成AI「Grok」に対して、そのリプライ先のポストが正しいかどうか、ファクトチェックをするように指示しているポストです。
○Grokにファクトチェックを依頼する際の注意点
ポストに対して「@grok ファクトチェック」とリプライすると、Grokはリプライ元とポスト主のアカウントに対してファクトチェックの結果を投稿します。
ファクトチェックを依頼するアカウントが非公開の場合、Grokアカウントは非公開アカウントのポストを見られないため、この機能は利用できません。
Grokでファクトチェックを行う際の注意点は2つあります。Grokにリプライすると、Grokアカウントの「返信」欄にポストが表示されます。自分のアカウントを他のXユーザーに知られたくない場合は、控えた方がいいかもしれません。
もう一つは、Grokによるファクトチェックの信頼度です。現時点では、Grokによるファクトチェックの結果が必ず正確だとは言えません。Xのヘルプセンターにも、「現在提供中のGrokは初期バージョンです。事実上誤った情報を自信を持って提供したり、誤って要約したり、文脈の一部を見落としたりする可能性があります。提示されたいかなる情報も、ご自身で確認されることをお勧めします。」と記載されています。
Grokがファクトチェックとして表示した情報はあくまでも参考にとどめて、自分で信頼できる情報ソースにあたって確認するべきでしょう。
○Grokにファクトチェックを行わせる手順
それでは、Grokでポストのファクトチェックを行う方法を説明します。
Grokでファクトチェックを行うには、ポストの「返信」欄を開き、Grokアカウントにメンションを付けて投稿します。すぐに応答が返ってくる場合と、数十秒~1時間程度かかる場合があります。
○XからGrokを呼び出してできることは他にもある?
XでGrokへリプライすることで、ファクトチェック以外の指示もできます。ポストにリプライするのではなく、新規ポストでGrokを呼び出すこともできます。ここでは、3つの例を紹介します。
著者 : 鈴木朋子 すずきともこ ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー。スマホやSNSなど、身近なITサービス全般に関する記事を執筆。なかでもSNSに関しては、コンシューマーからビジネスまで広く取材を行い、最新トレンドを知るジャーナリストとして定評がある。また、安全なIT活用をサポートするスマホ安全アドバイザーとして記事執筆や講演も行う。著書は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『インターネットサバイバル 全3巻』(日本図書センター)など。 この著者の記事一覧はこちら











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