イプソスは9月3日、高齢化に関する意識調査の結果を発表した。調査は2025年1月24日~2月7日、世界32カ国23,745人を対象にインターネットで行われた。
○「老後を楽しみにしている」割合は?
「老後をどの程度楽しみにしていますか?」という質問に対し、「非常に/ある程度楽しみにしている」と答えた日本人の割合は、ベビーブーマー世代42%、X世代28%、ミレニアル世代26%、Z世代22%と、若い世代ほど期待していないことがわかった。一方、世界平均ではベビーブーマー世代31%、X世代38%、ミレニアル世代41%、Z世代41%と、若い世代ほど期待が高く、日本とは対照的な結果になった。
○日本人は高齢者人口も実態より少なく認識
「自国において100人のうち、 65歳以上は何人程度だと思いますか?」という質問に対して、日本人の認識では、65歳以上の人口割合は21%であることがわかった。しかし、実際の人口割合は対象32ヵ国の中で最も多い30%と、世界でも突出した高齢化社会であるにも関わらず、9ポイントものギャップがあることが明らかになった。尚、65歳以上の人口割合を実際よりも少なく認識していたのは、32か国中、日本とスウェーデンの2か国のみだった。
さらに、「自国において100人のうち、18歳以下は何人程度だと思いますか?」という質問に対して、日本人が考える18歳以下の若者の割合は10%という結果となった。これは、実際の18歳以下の人口割合である15%よりも5ポイント低く、若者の人口に対する認識と実態においてもギャップがあることがわかった。