高級腕時計の代表格として、多くのファンを持つロレックス。その人気は新品だけではなく、現在は販売していないモデルが数多く取引される中古市場でも根強い。


そこで今回はオークファンプロPlusを使って、ヤフーオークションで2025年6月中に取り引き去れたロレックスの商品(最低金額8万円以上)を価格順にランキング化。最も高額で取引されたモデルと、その特徴を解説する。

2025年6月中に8万円以上で取引されたロレックスの商品は合計631点。平均取引価格は42万9,955円だった。

中でも高額取引価格を記録したモデルは次の3本。「ロレックス ヨットマスター」(540万円)と「ティファニーWネーム Tiffany Air king Ref:5500 コンビモデル ギャラ付き」(400万円)、そして「デイトナアイスブルー仕様 Y番NEWバックル 保証書、箱付き」(318万円)だ。なお、ここで取り上げている商品名は基本的に出品時の表記に沿っている。

6月に最も高額で落札された「ヨットマスター」 は、現在でも販売されているため新品が手に入らないわけではない。しかし落札金額は、公式サイトに記載されている新品での低下と見比べても若干高額だ。その理由はなぜか、時計ジャーナリストの渋谷康人氏に解説してもらった。

「ヨットマスターはその名の通り、ヨットマンや航海士などの船舶関係者を、つまり自家用ヨットやクルーザーのオーナーを対象に企画され1992年に誕生。現在も発売されているロレックスのスポーティモデル。
ロレックスはアメリカズカップを創設したニューヨーク・ヨットクラブを筆頭にヨットレースのスポンサーを勤めてきたが、そうした関係から誕生したモデルといえるだろう。外観はサブマリーナーに似ているが、防水性能は100m。エンボス加工の両方向回転ベゼルが特徴だ。基本的にゴールドモデルのみの展開だったが、現在はオイスタースチールにプラチナやゴールドのベゼルを組み合わせたタイプや、RLXチタン製のモデルも展開されている。今回のモデルはホワイトゴールド製で、ロレックスの他のモデル同様に流通量が少ないためのプレミア価格かと推測される。」
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