ドイツ・ベルリンで9月5日から開催しているエレクトロニクスショー「IFA 2025」にて、Ankerがロボット掃除機を運んで階段を昇り降りできる製品をはじめとしたユニークな新製品を数多く発表しました。注目の製品をピックアップします。
ロボット掃除機を運んで階段を昇降する専用機
Omni S2は30,000Paの「AeroTurbo Deep Cleaning」システムで強力にゴミを吸いこむロボット掃除機です。HydroJet 2.0による高圧洗浄やリアルタイムのパッド自動洗浄機能などのほか、単体で最大5cmまでのリフトアップが可能で、厚手のラグや重ねたマットなども乗り越えて掃除できます。欧州では2025年後半、約1,600ユーロで発売予定です。
このOmni S2を格納し、人間用の階段を上り下りできるロボット掃除機用階段昇降キャリア「Marswalker」も登場しました。本体内にOmni S2を収納し、4つのアームでバランスを取りつつ、本体下部に備えたベルトを回転させ階段を昇降できるため、1階と2階の掃除を1つのロボット掃除機でまかなえるようになります。
Marswalkerは2026年前半に発売予定で、価格はまだ未定とのこと。なおロボット掃除機を運んで階段を昇降する製品は、他のロボット掃除機メーカーからもコンセプト機が発表されていました。
丸形AIボイスレコーダーは100以上の言語に対応、自動要約も
もう1つ注目したい製品が小型の丸形AIボイスレコーダー。服の袖や襟元などにマグネットで取り付けられ、会議や会話の内容を録音し、専用アプリと組み合わせて要約付きの文字書き起こしが可能です。
対応言語は100以上。本体は10gと非常に軽く、マグネットの接着も(強力過ぎず)適度な力で開閉でき扱いやすかったです。充電ケースはスマートフォン裏にもマグネットで接着できます。
移動式のシアターステーション登場。睡眠イヤホンはグローバル販売へ
オーディオ・ビジュアル製品では、移動できるシアターステーション「Soundcore Nebula X1 Pro」が登場しました。
4Kトリプルレーザー光学エンジン内蔵プロジェクターを軸に、着脱式ワイヤレススピーカー、サブウーファーを合計4基組み合わせ、Dolby VisionとDolby Atmosに対応した7.1.4チャンネル空間を実現。本体下部にはキャスターが付き、部屋の移動や屋外などでエンタメ空間を構築できる点がポイントです。9月23日からクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で支援募集を開始する予定です。
このほか、いびきや雑音などを低減するノイズキャンセリング搭載の睡眠用イヤホン「Sleep A30」もIFAにてグローバル発表され、欧州と英国で販売を開始しました(価格は249.99ユーロ)。すでに米国では2025年初めに発売済みですが、10月には世界中に販売を広げるとのことで、日本での投入も期待したいところです。