コスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモ石油マーケティングはこのほど、NX商事を主たる構成員とした「東京港におけるShip to Shipを用いた船舶向けバイオ燃料供給事業」に参画することを発表した。
NX商事を中心とした枠組みに参画、「ゼロエミッション東京」の実現に貢献
同事業は、東京都および公益財団法人東京都環境公社が連携し、バイオ燃料の取り組みを支援する「脱炭素燃料活用における事業化促進支援事業」に選定された。
同事業では、NX商事の船舶向けバイオ燃料供給スキームを活用し、東京港を発着する同社船舶ユーザーおよび参画事業者に対して、A重油とバイオ燃料(FAME)を混合した燃料「B24」の供給を今秋から開始することを計画している。FAME(Fatty Acid Methyl Ester)は脂肪酸メチルエステルで、バイオディーゼル燃料の主成分となる。
同事業においてコスモ石油マーケティングは、原料となるA重油の供給を行い、NX商事にて混合された船舶向けバイオ燃料を同社船舶ユーザーへ供給する。
同事業は、東京都の支援を受けて実施するもの。同社は「環境負荷の少ないバイオ燃料を活用し、車両・船舶等での商用化・実装化を進めるとともに、関連産業の活性化に引き続き取り組んでまいります。また、バイオ燃料の導入を通じて、都が掲げる『ゼロエミッション東京』の実現ならびに持続可能な社会の発展に貢献してまいります」とコメントしている。