俳優の吉沢亮と横浜流星共演の映画『国宝』(公開中)の興行収入が133億円を突破していることが明らかになった。また、2026年、北米での公開も発表された。


『国宝』は、2017年から朝日新聞にて連載された吉田修一氏による同名長編小説の実写化作。歌舞伎界を舞台にした原作は、連載時から大きな話題となり、2019年に「第69回芸術選奨文部科学大臣賞」と「第14回中央公論文芸賞」をダブル受賞している。

6月6日に公開となった本作だが、公開94日間で興行収入が13,325,145,900円に達し、観客動員数は9,466,286人となっていることが明らかになった。また、2026年初頭、北米で公開されることも発表された。配給は、第96回アカデミー賞長編アニメーション賞に輝いたスタジオジブリ作品・宮﨑駿監督作品『君たちはどう生きるか』をはじめ、第91回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされた細田守監督『未来のミライ』、新海誠監督の『天気の子』など数多くの作品を手掛けてきた映画配給会社「GKIDS」が行う。同社は、長年にわたり長編アニメーション映画を専門とし、数多くの作品をアカデミー賞に送り込んできたが、今回、新作日本実写映画として初めて配給を手がける運びとなった。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

【編集部MEMO】
メガホンをとった李相日監督は、2006年に公開された『フラガール』で、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞、文化庁芸術選奨新人賞を受賞している。2010年に公開された『悪人』は、『国宝』と同じ吉田修一氏の原作による作品で、第84回キネマ旬報ベスト・テンにおいて日本映画ベストの1位に輝いている。
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