ミドリ安全は10月1日、明治の協力を得て開発した防水生地一体型作業用インナー「メッシュミドラーパンツ」(6,900円)を発売する。

○食品工場の課題から始まった開発

本製品は、働く女性が抱える「作業服への経血の染み出し」という切実な悩みに正面から向き合い、両社の女性活躍推進への強いコミットメントが結実した、作業服メーカー初の取り組みとなる。


開発のきっかけは2021年、ある大手食品工場から寄せられた相談だった。それは、「女性作業者が高所作業時、白い作業服への染み出しを心配して集中できない。危険作業中の注意力低下は安全上の大きなリスクになっている」という切実な内容だった。相談元の工場では、対策として濃色の作業ズボンへの変更を実施していたが、色を変えても女性の不安は根本的には解消されず、作業中の集中力低下という課題は残っていた。

そこで同社は、表面的な対応ではなく、女性が安心して作業に専念できる専用製品の開発が必要と判断し、本格的な開発に着手した。工場の女性従業員から「言いたくても言えなかった」本音を丁寧に収集し、数か月にわたる試作品のテストとフィードバックを重ねることで、本製品の完成に至った。なお、2026年にはベージュカラーの展開を予定している。

○防水・消臭・シームレスで快適性を実現

同製品は、下着の上、作業ズボンの下に履く中間用ウェアとなる。ナプキン等からの漏れがズボンに染み出すのを防ぐ。食品製造業(白衣着用職場)、医療・介護施設(長時間勤務)、物流倉庫(しゃがみ作業)、小売・サービス業(接客業務)、研究機関(クリーンルーム作業)など、様々な現場で使用できる。サイズはS、M、Lを用意している。

股部に使用しているフェミュー生地は、不快な汗臭やサニタリー臭特有の臭気成分に優れた消臭効果を発揮。
洗濯を繰り返すアイテムに使用できるよう、消臭効果の洗濯耐久性にこだわった素材となっている。表面への染み出しをよりしっかりとカバーしたい股部分には、防水生地を使用。ソフトな風合いで体にフィットしやすく、衣擦れ音を抑えた生地となっている。

超音波溶着による無縫製仕上げで、凹凸が少なくシルエットに影響しにくいのも特長。また、ストレッチ性に優れたハイゲージのメッシュ素材で、通気性の高さと、ドライな肌ざわりでさらりとした着心地を実現した。
編集部おすすめ