映画『アフター・ザ・クエイク』(10月3日よりテアトル新宿、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開)の舞台挨拶付きプレミア上映が10日、都内で行われ、鳴海唯らが登壇した。

○憧れの俳優と共演

鳴海が映画『アフター・ザ・クエイク』で演じるのは、海辺の町のコンビでアルバイトをしながら、恋人と半同棲をしている順子。
毎日決まったものを買っていく関西弁の男・三宅のことを気にかけていた。ある夜、順子は三宅が焚き火をしているところに遭遇し、交流を重ねていくことになる。三宅を演じるのは、堤真一。鳴海にとって、憧れの俳優だったという。

「小学生の頃から、堤さんの作品を観て、堤さんのことを本当にリスペクトしていて。インタビューなどでも、『大好きな俳優さんはいますか?』という質問に、『堤さんが好きです』と答えたこともあるくらい、いつか共演したいと思っていた方だったので、今回こうしてお芝居をさせていただけて、うれしかったですね」

舞台挨拶の司会を務めた奥浜レイラから「堤さんにはそれをお伝えになったんですか?」と聞かれると、鳴海はこう答えた。

「実は……伝えていないです(笑)。やっぱり、一緒にお芝居をさせていただく上で、そういうことを言うのはちょっと違うかなと思ったので、最後まで伝えられずにいたんですけど、すごくリスペクトの気持ちを込めながら、一緒にお芝居をさせていただきました」

なお、舞台挨拶には鳴海のほか、岡田将生、渡辺大知、佐藤浩市、井上剛監督が登壇した。

○映画『アフター・ザ・クエイク』ストーリー

1995年、妻が姿を消し、失意の中訪れた釧路でUFOの不思議な話を聞く小村。2011年、焚き火が趣味の男と交流を重ねる家出少女・順子。2020 年、“神の子ども”として育てられ、不在の父の存在に疑問を抱く善也。2025年、漫画喫茶で暮らしながら東京でゴミ拾いを続ける警備員・片桐。
世界が大きく変わった30 年、悲しみや不幸を食べ続けたみみずくんが再び地中で蠢きだした時、人類を救うため“かえるくん”が現代に帰ってくる。

『アフター・ザ・クエイク』は、ギャラクシー賞を受賞したNHKドラマ『地震のあとで』(2025年4月放送)と物語を共有しつつ、4人を結ぶ新たなシーンが加わり、30年という時代のうねりを映し出した1本の映画として新たに生まれ変わった。
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