ダイソンは2025年9月8日、「ダイソン 秋の『ダニダスト』対策に関する意識調査」 の結果を発表した。同調査は2025年7月25日~7月29日、20代~70代の男女800人を対象にインターネットで実施した。
まずはじめにダニ対策について意識的な掃除の必要性を感じるか訊ねたところ、全体の約半数以上(55.1%)が「ダニを意識した掃除の必要性は感じていない」という結果に。ダニ対策をしなくなった理由として「面倒だから」(28.8%)、次いで「効果を感じられないから」(17.3%)という声が挙げられた。
さらに「必要性を感じる」と回答した人においても、およそ3人に1人が「実際の行動には移せていない」と回答。ダニという目に見えない存在に対する対策意識は低い傾向にあり、ダニ対策の意識を持っている人も掃除の優先順位として後回しになっている現状がうかがえる。
普段からダニ対策を意識して実施している人に「どのような掃除を行っていますか?」と訊ねたところ、第一位に挙げられた方法は「布団を天日干しする(陽に当てる)」(46.8%)だった。しかし、専門家によると天日干しだけではダニを死滅・除去することはできないことが指摘されている。
効果的にダニを除去するためには、布団乾燥機等で高熱乾燥させ、ダニを”死滅”させることに加え、死骸やフンなどのダニダストを掃除機でしっかりと吸引し”除去”することが必要。しかし調査によると、この”死滅”と”除去”の手順を実施できていたのは全体の8.8%に留まり、ダニ対策を意識して掃除をしている人でも効果的な掃除ができている人はごく少数であることが課題として浮んだ。
暑さが落ち着くと繁殖を終えたダニが寿命を迎えるため、秋口は「ダニダスト」が最も増える時期だとされている。これについて「9~10月はダニの死骸やフンが最も多くなる季節であることを知っていましたか」と聞いたところ、全体の81.9%が「知らなかった」と回答。
また、ダニは約3か月の生涯で約500個のフンをするとされており、蓄積していく「ダニダスト」の対策として一度きりではなく「週に数回の掃除機がけ」が有効。これについても全体の55.3%が「知らなかった」と答え、9~10月に増加する「ダニダスト」に関する知識が浸透していない現状が浮き彫りとなった。
一般的に「ダニダスト」は、床よりも寝具の隙間などに多く潜むとされている。そんな溜まった「ダニダスト」を掃除していないことで、ペットも“ダニアレルギー”を引き起こす可能性があることを知っているか訊ねたところ「知らない」と答えたペットオーナーは約6割にのぼり(58.1%)、ダニのペットへの影響を把握していない人が過半数を占めた。
ペットの健康のためにも、これから迎える秋の「ダニダスト」が与える影響とそのリスクについて理解し、寝具やソファ、カーペットに潜むダニの死骸・フンをこまめに対策する必要がある。
夏が終わり秋に向かう9月は、室内に「ダニダスト」が多くなってきている。一般的にダニは梅雨~夏にかけて数を増やすため、ホコリの中にダニのフンが溜まっていく。そしてダニの多くは秋に寿命を迎えるため、秋口にダニの死骸が増えていく。
家でダニ対策を行う場合、長時間滞在する部屋や接触時間が長いインテリアが対象になる。主に寝室、特に多く接触する寝具はダニの餌となるフケや垢などが存在し、ダニの温床になりやすいため対策が必須。また、布製ソファで過ごすことが多い場合も寝具同様に対策が大切である。
さらに、敷き布団やマットレスはもちろん、収納していた毛布や掛け布団にはダニが増殖し、「ダニダスト」が多く溜まっていることがある。寝具に溜まった「ダニダスト」は、寝返りやベッドメークの際に空気中に舞い上がり、部屋中に広がるだけでなく、呼吸を通して吸い込む可能性がある。そのため、秋のダニ対策としては、ダニの死滅とともに、寝具からフンや死骸を除去することが大切。
寝具のケアとして多くの方が行う天日干しは、寝具を乾燥させ、ダニが繁殖しにくい状態になると考えられるため、頻回に行いたいこと。しかし、ダニ退治(ダニを死滅させる)の効果はあまり期待できない。
寝具から「ダニダスト」を除去するための効果的な方法としては、掃除機がけ、丸洗いなどがある。特に掃除機がけは、手軽に行うことができるため、効果的なダニ対策になり得る。寝具に掃除機がけを繰り返し行うことは、「ダニダスト」を吸い取り、除去することに役立つ。さらには、ダニの餌となる人のフケや垢といったホコリも減らすことで、ダニが増えにくい状態を作ることも期待されている。
近年の日本では、ペットとしてネコやイヌなどの飼育頭数が増加傾向にあり、その数は15歳未満の小児の数を上回っている。室内でペットを飼育すると、ヒト同様にダニのフンや死骸などを含むホコリに晒されることがある。
特にダニが繁殖して増加している可能性があるヒトの布団やインテリア用品の上で、ペットが過ごす時間が長い場合、ダニのフンや死骸を含むホコリにペットが晒され、ダニに対するアレルギーを獲得してしまうことも考えられる。そのため大切な家族であるペットの生活環境からも、ダニ対策を行うことが大切と考えられる。