AirPodsシリーズの最上位モデル「AirPods Pro 3」が発表されました。イヤホン本体をさらに小型化したにもかかわらず、音質やノイズキャンセリングの向上、バッテリー駆動時間の延長、心拍数センサーを搭載してワークアウト中の心拍数や消費カロリーを正確に把握できるなど、これまでで最大級といえる改良を加えています。
極めつけは新機能のライブ翻訳機能で、異なる言語を使う人が話す内容がリアルタイムに音声で翻訳されて聞こえるほか、相手もAirPods Pro 3を着用していればそれぞれが自身の言語のまま会話できます。単なるイヤホンの枠を超えた存在に進化し、活用シーンがますます広がりそうです。
音質やノイキャン性能が向上、イヤーチップの改良も貢献
まず、イヤホン本体がさらに小さくなりました。「耳の穴が小さいからうまくフィットしない」という悩みを持っていた人も、しっかりフィットできるようになるでしょう。
音質面ですが、よりクリアな表現に改良されました。さらに、ノイズキャンセリングの効果も改良され、先代のAirPods Pro 2と比べて2倍のノイズ軽減効果を図ったとしています。
ノイズ軽減効果の向上には、イヤーチップの改良も大きく貢献しています。新しいイヤーチップの内部には新たにフォーム材が注入され、フィット感や吸音効果の向上が図られています。さらに、付属のイヤーチップはXXSを含む5つのサイズに細分化され、より自分に最適なフィット感を得られるようになりました。
ちなみに、AirPods Pro 3に付属するイヤーチップは、AirPods Pro 2などの従来モデルでは使えません。
バッテリー駆動時間は最大8時間になり、AirPods Pro 2と比べて2時間も延びました。同時発表したApple Watchシリーズと同様に、さらなるバッテリー駆動時間の向上を図った点は評価できます。
ライブ翻訳機能が目玉、日本語対応は2025年中の予定
音質面以外の大きな改良として、まずイヤホン本体に心拍数センサーを追加したことが挙げられます。ワークアウト中に心拍数を計測し、Apple Intelligenceに対応したiPhoneで分析することで消費カロリーを正確に算出できるようになるわけです。
先進的な改良だと感じたのが、iPhoneのApple Intelligenceと組み合わせたライブ翻訳機能です。AirPods Pro 3のマイクで収音した相手の外国語を、リアルタイムで日本語の音声に翻訳してくれる機能です。音声で聞くだけでなく、iPhoneの画面に翻訳した内容を表示することもできます。
もし相手もAirPods Pro 3を使っている場合、それぞれの言語を相手の言語に翻訳しながら会話できます。音声の発声から翻訳までは数秒程度しか待たされず、ペースを崩さずに会話することが可能。
アップルの担当者によると、AirPods Pro 3発売日の9月19日には日本語への対応が間に合わない見込みですが、2025年中には対応できるとしています。











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