VALUE FIRSTは9月10日、「副業」に関する調査の結果を発表した。調査は9月4日~18日、クラウドワークスに登録している男女400名を対象にインターネットで行われた。
回答者のうち、副業を「現在している」人は55.8%。「過去にしていた」(14.8%)、「いまはしていないが興味がある」(27.4%)人を合わせると、実に98%もの人が副業を実践あるいは関心を持っていることが明らかに。
副業を始める理由を聞くと、「収入を増やしたい」が最多の54.7%。次いで「将来の不安に備えたい」(22.1%)、「スキルアップのため」(11.2%)、「本業以外のやりがいを求めたい」(7.9%)と続き、副業が単なる“収入補填”にとどまらず、将来への備えや自己実現の手段として、多様な動機を持つ人々に支持されていることが浮き彫りとなった。
次に、「あなたの勤務先では副業・兼業は認められていますか?」と質問したところ、「認められている」と回答した人は49.8% と半数を占めた。一方、「認められていない」が9.8%、「条件付きで認められている」が19.3%、「分からない」が21.3%と、副業を制度的に認める企業は増えつつあるものの、まだ一部にとどまっており、「規定が曖昧で判断できない」と感じる人も少なくないよう。
また、副業を選ぶ際に重視する条件を教えてもらったところ、「続けやすさ(時間・体力の負担)」(65.8)がダントツに多く、次いで「報酬の大きさ」(14.8%)、「趣味・やりがいがあるかどうか」(7.8%)、「スキルを活用できるかどうか」(7.5%)と続いた。
次に、副業・兼業として関心のある分野を教えてもらったところ、「インターネット関連(ライティング・デザイン・プログラミングなど)」(37.7% )が最も多く、次いで「投資・資産運用」(17.5%)、「クリエイティブ系(映像制作・楽曲制作・写真撮影など)」(16.2%)が上位に。働き方の柔軟性と自己実現を両立させたいという思いが強く表れている結果といえる。
また、不安に思うことを聞くと、「税金や確定申告などの手続き」(46.5%)や「本業との両立や時間管理」(24.5%)が多く、働く人々が副業に割けるリソースの限界が浮き彫りに。一方で、「副業・兼業が広まることで、社会全体はどのように変化していくと思いますか?」という質問には、「収入増による経済活性化や人手不足の解消」(27.5%)、「選択肢の増加による働き方の多様化」(26.3%)といったポジティブな展望も多く示された。